バガボンド(26) の商品レビュー
武蔵は一乗寺下り松で、吉岡一門70人を相手にたった一人で戦います。 斬っても斬っても次々に押し寄せる敵に、夜叉のごとく立ち向かっていく武蔵の姿が印象的です。
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★★★★★ この巻は読んでいてほんとに辛かった。一乗寺下り松での70対1。いろいろなやられ方にリアリティを感じる。そして一冊費やしてもまだ決着できないは!
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一乗寺下り松の決闘。 原作では 「我れ神仏を尊んで神仏を恃まず」 と言う武蔵。本作では合掌してはいるものの、神ではなく人に手を合わせているところが 人の中で人として泥臭く生きてきたバガボンドの武蔵の辿り着いた境地であると思わせます。 本来は姉もおりお通に惚れられ助けられ、沢庵に世話を焼かれ 城太郎がついて回る武蔵。 それを父とうまく行かず、野生の獣のような孤独を抱いた男と設定付けられた本作の武蔵が、人に対してありがとうと口に出来るということが とても感慨深いものがあります。 そのまま逃げても良かったものを、圧倒的不利な戦いに挑む武蔵。 感謝を胸に逃げずに挑むことが、武蔵なりの礼の尽くし方であったのかもしれません。 強豪であっても一瞬の隙を突かれれば呆気なく斬られる。 1対1を70回と捉えたところで、そううまくはいきませんし 体力にも限界があります。 とは言え、数を頼んで吉岡側に油断があり、 また技術や覚悟の差が激しいこともまた事実。 吉川英治先生が描いた吉岡一門との死闘。 死闘自体をなかったものとした司馬遼太郎先生。 そんな巨匠たちの描いた武蔵に勝るとも劣らない 井上先生版の吉岡一門との戦い。 迫力と緊張感に満ち、読んでいるだけで泥や夜露、血や汗の匂いがしてきそうです。 先生が仰っていた9年描いてやっと書けるたった一言とは、 やはり有難うなのかなと邪推しました。
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2007年12月8日、25、26巻読了。 吉岡伝七郎との闘い。 そして京を追われる。 70人対1人。現実にありえるのか、これって。 どこにも心を留めない 誰にも心を留めない 流れのままに--- これが全体のテーマという気がする。
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面白い! でも、ただ斬り合ってるだけっちゃ斬り合ってるだけにも見えなくもないし、絵が大人数になると白土三平みたいな絵になっちゃうのがちょっと残念ではある。
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背負わざるをえない吉岡一門70名との戦いが始まる。斬って・斬って・斬りまくる。そしてひとりひとりの人生が想いが、紡がれる。その中で平常心を目指す武蔵。これを描く井上さんの心持ちの難しさたるや…うぅーむ。
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3.15『バガボンド』復活のための予習1 吉岡70人斬りが始まる 武蔵の非道っぷりがすごい 武蔵が自分の限界を見てしまったとき新たな局地に至ってしまうのが罪、そして才能なのか
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レ。 武蔵、吉岡一門70人切り。 戦いたかったのではなく、戦わずにはいられなかった。 そしてその最中ついに俯瞰視するようにまでなった。鳥視点。 「早いな もうお揃いか…」の時の顔怖い。 隈が大きいからってだけではない。
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僕が最も頻繁に読み返せる漫画の一冊です。内容ももちろん楽しめますが、ただ眺めているだけですら楽しめる数少ない漫画ではないでしょうか。一コマがひとつの海外として完成しています。何かを超越している武蔵と小次郎に対して、醜い部分、小心者丸出しの又八の苦悩と葛藤が人間らしく、また寂しげで...
僕が最も頻繁に読み返せる漫画の一冊です。内容ももちろん楽しめますが、ただ眺めているだけですら楽しめる数少ない漫画ではないでしょうか。一コマがひとつの海外として完成しています。何かを超越している武蔵と小次郎に対して、醜い部分、小心者丸出しの又八の苦悩と葛藤が人間らしく、また寂しげです。 もう連載開始から10年ですよね。これからの展開が楽しみです。
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