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「巨人―阪神」殺人事件 の商品レビュー

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ちょっと変わった趣向…

ちょっと変わった趣向の作品。読むのに掛かる時間、作中の時間が一致する。死者からの人生相談の青木聡美が再登場。

文庫OFF

試合の間に事件がおき…

試合の間に事件がおきそして解決する。変わった感覚のミステリー。

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 初期の作品で、当時…

 初期の作品で、当時企業間で流行の「合宿スパルタ講習」の是非を取り上げています。気合・精神論による洗脳がいかにして行われるか、講師の心理状態も取り上げて興味深い内容になっています。

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巨人の選手と阪神の選…

巨人の選手と阪神の選手が殺しあうのを想像していました。ぜんぜん違いますが、吉村達也が新しいタッチで描く新趣向推理です。

文庫OFF

2023/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 巨人阪神戦、プロ野球伝統の一戦と呼ばれる試合は、巨人・桑田、阪神・湯船の先発で始まった。阪神リードオフマンの亀山の一発が放たれた頃、会場の東京ドームで殺人が起きる。  同時刻、富士山麓の養成所で取材をしていた青木聡美は、野球中継を見ていた。彼女の前に、被害者のものと思われる帽子が現れる。  旧題「死者に捧げるプロ野球」。  吉村先生は、わたしの好きな作家のひとり。元々ラジオ局や出版社などのメディア畑で活躍されていた方で、多くの作品でメディアの様々な場面をリアルに表現しています。  本作はメディア媒体を使ったトリックで、「読者が本を読むスピード」と「作中の進行」が同じ時間受動の中で進めるという斬新な手法。まあ、そこがミスリードの一つにもなってくるのですが。作中の物理的トリックよりも、作品自体を一つのトリックとして使います。叙述とは少し違う面白さ。つくづく早逝されたことが残念でなりません。散り際にもトリックを仕掛けるトリックマスターでした。

Posted byブクログ