日本残酷物語(5) の商品レビュー
こういう本を読む理由として、縁遠い底辺生活者の姿を見ることで下衆な安心感を得たいという気持ちがあったのは否定しない。だが、この本によって描き出される底辺に生きる人々は生々しく、決して縁遠くはなかった。ともすれば明日の我が身かもしれないのだ。遣る方無い絶望と無力感に打ち拉がれた。 ...
こういう本を読む理由として、縁遠い底辺生活者の姿を見ることで下衆な安心感を得たいという気持ちがあったのは否定しない。だが、この本によって描き出される底辺に生きる人々は生々しく、決して縁遠くはなかった。ともすれば明日の我が身かもしれないのだ。遣る方無い絶望と無力感に打ち拉がれた。 本音は上記の通りだが、建て前の(しかし切実な)理由は、「この世の地獄にいながら、なぜ生きていけるのか」、その答えがありそうだから。このシリーズの中の事例では、その多くは「家族の為」だった。ギリギリで踏み止まっている人間も、家族を失えば廃人に堕ちていく。人はなぜ生きるか、この根源の問いの答えは、陳腐でベタだがやはりここに尽きるのかもしれない。
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かなり昔に読了した本。 感想は、五冊を通じてのもの。 私が生まれた頃には、まだかすかに残ってた生活が実感できる匂いが有る。 現代でも悲惨な話、残酷な話は山ほどあるが、今現在の日本とはやはりどこか違う。それが何かは、うまく説明できないが。 だだ、今の自分にはどうしようもない。そ...
かなり昔に読了した本。 感想は、五冊を通じてのもの。 私が生まれた頃には、まだかすかに残ってた生活が実感できる匂いが有る。 現代でも悲惨な話、残酷な話は山ほどあるが、今現在の日本とはやはりどこか違う。それが何かは、うまく説明できないが。 だだ、今の自分にはどうしようもない。その災厄が降りかかってこない幸せに感謝する。 再読したい。
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