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黒塚 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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2011/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お能の「黒塚」(安達が原)に着想を得た話なので、読んでみた。 うーん、そこまでいっちゃうのね。 切なくて狂おしい感じがして、好きだけど、あらゆる要素を詰め込みすぎている気がする。 それでもまとまっているからすごいけど。 黒蜜さんが可愛いね。九郎を大好きなんだなあ。 そうしてまた生き続ける彼ら。 楽園がないなら、せめてつかの間の逢瀬の中で幸せであれ。

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2011/02/23

夢枕獏さんの本は、以前たくさん読んだけど この本はちょっとちがうなぁ~と 思いながら読み終わりました。獏さんらしくないというか・・・・私的には 「キマイラ」とか「魔獣狩り」とか「闇狩り師」の方をおすすめします。「陰陽師」もいいですね。

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2011/01/20

夢枕獏の中ではまとまりも良く読みやすい。 作り込まれた伏線というかカラクリは、唸らされるものがある。

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2010/10/23

二度目の読破。漫画を途中まで読んで続きが気になって購入しました。 あとがきに記されていたように、陰陽師などとは雰囲気が違う感じですが、面白い作品です。弁慶と九遠が切ない。。。

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2010/06/10

これを歴史物と言って良いのか分からんが 一応。 名前だけ義経やら弁慶やら借りてますしね。 黒蜜が私の中で 陰陽座の黒猫さん再生。 でもクロウは瞬火さんでもなく。 どれかっていうと せがわまさきの甲賀忍法帖の 伊賀のイケメン。 何なの何なの、と すいすい読めると言えば読めるんだ...

これを歴史物と言って良いのか分からんが 一応。 名前だけ義経やら弁慶やら借りてますしね。 黒蜜が私の中で 陰陽座の黒猫さん再生。 でもクロウは瞬火さんでもなく。 どれかっていうと せがわまさきの甲賀忍法帖の 伊賀のイケメン。 何なの何なの、と すいすい読めると言えば読めるんだけど 要らなかったんじゃない?と思う場面は少々。 でもやっぱり 欲深い女の恋情は好きなのです。 欲深いと言ってしまうと俗っぽいけど。 1000年以上にわたる恋情、 「仕方が無かった」と 自分の恋を燃え上がらせる姿。 「仕方が無かった」と 言ってしまえるのが素敵。 九遠を犠牲にしてまで、という。 好きだから仕様が無いじゃないと開き直るように さめざめと泣くような姿は嫌いじゃないです。 甲賀忍法帖の朧みたいなのは嫌いですけど← 恋情のために全てを振り回す。 斯く在りたいものです← 最後終わりはあんなもんなのかなぁ……… もうちょっとすっきりした終わりで読みたかったかなと言う感じです。

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2017/08/16

日本版吸血鬼伝説と言いますか。 ヴァンパイアものの魅力として不死身性と強靭な戦闘力があるように思います。 不死身性は人間の歴史との長い絡みが魅力ですし、戦闘力の高さはヒーロー的気持ち良さがあるように思います。 本作は、日本という親しみのある歴史の中に、吸血鬼という要素を絡めた魅...

日本版吸血鬼伝説と言いますか。 ヴァンパイアものの魅力として不死身性と強靭な戦闘力があるように思います。 不死身性は人間の歴史との長い絡みが魅力ですし、戦闘力の高さはヒーロー的気持ち良さがあるように思います。 本作は、日本という親しみのある歴史の中に、吸血鬼という要素を絡めた魅力と、夢枕得意のヴァイオレンス描写が秀逸です。

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2010/02/17

表紙はとっつきにくそうな絵だけど 悲しくて美しいお話です。 不死の女とその女に愛され続ける男の壮大なスケールの物語。 とても読みやすくて夢中で読んでしまいました。

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2010/04/12

義経と吸血鬼、そして近未来という題材に惹かれました。 アクション小説を探して行き着いた一冊。 終わり方に「永遠」のようなものを感じました。 聖書とか、偉人や聖人?とか出てきたときにはなんかもう、オイシイ気分でした。

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2010/01/18

中学時代に一日かけて読んだ思い出の本 コミックスで存在を知り、原作が読みたいと思って夢枕先生の存在を知った。 源義経が黒蜜という不死の女に出会ったことによる壮大なSF作品 黒蜜が不死となった原因の話もSFらしくなかなか興味深い 時間があったらまた読み返してみたい作品です

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2009/10/04

2003.6.7 4刷 857 十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。黒蜜と名乗る女は奥の間を覗かぬことを条件に逗留を許す。十九世紀、奥州山中の荒屋に宿を請うた男は、生首となって生きる九郎坊を奥の間に見る。さらに時代は流れ...

2003.6.7 4刷 857 十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。黒蜜と名乗る女は奥の間を覗かぬことを条件に逗留を許す。十九世紀、奥州山中の荒屋に宿を請うた男は、生首となって生きる九郎坊を奥の間に見る。さらに時代は流れ……九郎坊は高層ビルから廃墟と化した都市を見下ろしていた。永遠の命を生きる異形の者の、時空を超えて展開する愛憎と闘い。

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