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花のレクイエム の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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入試問題に載ってて、…

入試問題に載ってて、すっかり感動して捜し求めてやっと手に入れました。色んな「花」を通して人間が描かれてて、読んでる方もうっとりします。

文庫OFF

12ヶ月の季節の花々…

12ヶ月の季節の花々をモチーフに描かれた、美しい12の物語。四季折々の花々は、香しいであろうその匂いを、鮮やかなその色を、読み手に感じさせる。眩しいほどの白だったり、滲むような赤だったり…例えそれが、見たことも聞いたこともないような花であっても、奥底に眠る深い場所でなら見えるよう...

12ヶ月の季節の花々をモチーフに描かれた、美しい12の物語。四季折々の花々は、香しいであろうその匂いを、鮮やかなその色を、読み手に感じさせる。眩しいほどの白だったり、滲むような赤だったり…例えそれが、見たことも聞いたこともないような花であっても、奥底に眠る深い場所でなら見えるような気がする。

文庫OFF

1月・山茶花、2月・…

1月・山茶花、2月・アネモネ、3月・すみれ、4月・ライラック、5月・クレマチス、6月・紫陽花、7月・百合、8月・向日葵、9月・松虫草、10月・萩、11月・猿捕茨、12月・クリスマスローズ。季節の花々に託された思いが描かれた12編からなる短編集。気持ちの良い余韻に浸れる読み物でした...

1月・山茶花、2月・アネモネ、3月・すみれ、4月・ライラック、5月・クレマチス、6月・紫陽花、7月・百合、8月・向日葵、9月・松虫草、10月・萩、11月・猿捕茨、12月・クリスマスローズ。季節の花々に託された思いが描かれた12編からなる短編集。気持ちの良い余韻に浸れる読み物でした。そして山本氏の銅版にも思わず見惚れてしまいます。透明感ある言葉で紡がれる文章は、少し悲しくも優しい気持ちになれます。短いのですぐ読み終わってしまうのが残念に思いました。

文庫OFF

季節の花をモチーフに…

季節の花をモチーフに書かれた短編集。カラーの版画も収録されていて趣のある作品ですが、辻邦生の本領が発揮されるのはやはり長編小説かもしれない。

文庫OFF

難民の少女が希望のし…

難民の少女が希望のしるしとしたライラック。放浪癖の兄が好きだった向日葵。季節の花々に導かれて生み出された十二編の短い物語と、山本容子による銅版画の挿画。

文庫OFF

難民の少女が希望のし…

難民の少女が希望のしるしとしたライラック。放浪癖の兄が好きだった向日葵。季節の花々に導かれて生み出された十二編の短い物語と、山本容子による銅版画の挿画。

文庫OFF

2023/07/02

短い物語が12編収録されています。一月は山茶花、二月はアネモネ、三月はすみれ・・・・・・といった風に、それぞれの月に合わせた花、文学、版画が物語を構成しています。どこか懐かしさを感じます。記憶の奥底に眠っていた思い出の引き出しを開いてくれる、そんな作品。

Posted byブクログ

2021/09/16

こよなく魂が憩う本でした。 小説家辻邦生氏と銅版画家山本容子さんとのコラボレーション。 山茶花、アネモネ、すみれ、 ライラック、クレマチス、紫陽花、 百合、向日葵、まつむし草、 萩、猿捕茨、クリスマス・ローズ ひとつひとつの花を短編にしたてて。 それぞれの花の銅版画もあって...

こよなく魂が憩う本でした。 小説家辻邦生氏と銅版画家山本容子さんとのコラボレーション。 山茶花、アネモネ、すみれ、 ライラック、クレマチス、紫陽花、 百合、向日葵、まつむし草、 萩、猿捕茨、クリスマス・ローズ ひとつひとつの花を短編にしたてて。 それぞれの花の銅版画もあって。 ちょっと「ジュニア ソレイユ」の挿絵入りの小説を思い出した。 吉屋信子氏の「花物語」は私の時代でないけれど、きっと思い出す人がいる。 奥付をみると「挿花」という雑誌が初出だから。 でも、辻氏のこの短篇には気品がありました。画に花の香りがしました。 私の好みは物語では「紫陽花」「向日葵」画では「すみれ」「まつむし草」。 「紫陽花」 紫陽花をとめどなく好きな母に育てられたヒロイン。 『眼をつぶると、いつも雨に濡れた紫陽花が見える。』 そして、『その花影に誰か男の人がいるように』...実在のひと?亡くなったといわれた父? 鎌倉の紫陽花寺でデジャヴュを感じ、一緒に来ていた研究室の先輩が、人影その人になり恋を感じ結ばれる。 白い結婚衣裳を直してくれる母の手、『私はふと、実は私が母であり、自分の娘に』私が直してると感じた。 母と娘の空想的な理想というか、本当にそうかもしれないと感動してしまった(涙) 「まつむし草」の版画がとても可愛いんですよ。 花のひとつひとつがバレエのチュチュで、踊っているよう。 今度花に会ったら、そう思って見てしまいますね。この絵がほしい!

Posted byブクログ

2014/02/08

切ない内容ばかりの短編集。 この本を読みたいと思ったきっかけは、 最近、ある模試の国語の試験問題を見たのだが、 そこに問題として出題されていたからだ。 本の題名と作者名をこっそりとメモして、 古本屋、本屋と探し、最後に大学図書館で見つけた。 人が亡くなったり、外国へ行...

切ない内容ばかりの短編集。 この本を読みたいと思ったきっかけは、 最近、ある模試の国語の試験問題を見たのだが、 そこに問題として出題されていたからだ。 本の題名と作者名をこっそりとメモして、 古本屋、本屋と探し、最後に大学図書館で見つけた。 人が亡くなったり、外国へ行くということで離ればなれになったり という内容が多いが、それは当時では普通のことだったのだろうか。 そして当時というのは、戦争前後のことだろうか。 詳しくは分からないけれども。 儚い内容に加えて、挿入してある 銅版画の絵も非常に味があり、 この本の切なさ、儚さをより一層引き立てていると思う。 裏表紙の説明に「文学と絵画が深く共鳴しあう、小説の宝石箱」とあったが、 まさしくそうで、 その一文がこの本を物語っている。 誰かに贈りたくなる素敵な本だった。

Posted byブクログ

2012/07/28

辻邦夫、きれいな物語を紡ぐ作家で、安土往還記などの名作もあるが、この小品は、戦前のころのプチブルジョアの臭さが鼻につく。

Posted byブクログ