花のレクイエム の商品レビュー
入試問題に載ってて、…
入試問題に載ってて、すっかり感動して捜し求めてやっと手に入れました。色んな「花」を通して人間が描かれてて、読んでる方もうっとりします。
文庫OFF
12ヶ月の季節の花々…
12ヶ月の季節の花々をモチーフに描かれた、美しい12の物語。四季折々の花々は、香しいであろうその匂いを、鮮やかなその色を、読み手に感じさせる。眩しいほどの白だったり、滲むような赤だったり…例えそれが、見たことも聞いたこともないような花であっても、奥底に眠る深い場所でなら見えるよう...
12ヶ月の季節の花々をモチーフに描かれた、美しい12の物語。四季折々の花々は、香しいであろうその匂いを、鮮やかなその色を、読み手に感じさせる。眩しいほどの白だったり、滲むような赤だったり…例えそれが、見たことも聞いたこともないような花であっても、奥底に眠る深い場所でなら見えるような気がする。
文庫OFF
1月・山茶花、2月・…
1月・山茶花、2月・アネモネ、3月・すみれ、4月・ライラック、5月・クレマチス、6月・紫陽花、7月・百合、8月・向日葵、9月・松虫草、10月・萩、11月・猿捕茨、12月・クリスマスローズ。季節の花々に託された思いが描かれた12編からなる短編集。気持ちの良い余韻に浸れる読み物でした...
1月・山茶花、2月・アネモネ、3月・すみれ、4月・ライラック、5月・クレマチス、6月・紫陽花、7月・百合、8月・向日葵、9月・松虫草、10月・萩、11月・猿捕茨、12月・クリスマスローズ。季節の花々に託された思いが描かれた12編からなる短編集。気持ちの良い余韻に浸れる読み物でした。そして山本氏の銅版にも思わず見惚れてしまいます。透明感ある言葉で紡がれる文章は、少し悲しくも優しい気持ちになれます。短いのですぐ読み終わってしまうのが残念に思いました。
文庫OFF
季節の花をモチーフに…
季節の花をモチーフに書かれた短編集。カラーの版画も収録されていて趣のある作品ですが、辻邦生の本領が発揮されるのはやはり長編小説かもしれない。
文庫OFF
難民の少女が希望のし…
難民の少女が希望のしるしとしたライラック。放浪癖の兄が好きだった向日葵。季節の花々に導かれて生み出された十二編の短い物語と、山本容子による銅版画の挿画。
文庫OFF
難民の少女が希望のし…
難民の少女が希望のしるしとしたライラック。放浪癖の兄が好きだった向日葵。季節の花々に導かれて生み出された十二編の短い物語と、山本容子による銅版画の挿画。
文庫OFF
短い物語が12編収録されています。一月は山茶花、二月はアネモネ、三月はすみれ・・・・・・といった風に、それぞれの月に合わせた花、文学、版画が物語を構成しています。どこか懐かしさを感じます。記憶の奥底に眠っていた思い出の引き出しを開いてくれる、そんな作品。
Posted by
こよなく魂が憩う本でした。 小説家辻邦生氏と銅版画家山本容子さんとのコラボレーション。 山茶花、アネモネ、すみれ、 ライラック、クレマチス、紫陽花、 百合、向日葵、まつむし草、 萩、猿捕茨、クリスマス・ローズ ひとつひとつの花を短編にしたてて。 それぞれの花の銅版画もあって...
こよなく魂が憩う本でした。 小説家辻邦生氏と銅版画家山本容子さんとのコラボレーション。 山茶花、アネモネ、すみれ、 ライラック、クレマチス、紫陽花、 百合、向日葵、まつむし草、 萩、猿捕茨、クリスマス・ローズ ひとつひとつの花を短編にしたてて。 それぞれの花の銅版画もあって。 ちょっと「ジュニア ソレイユ」の挿絵入りの小説を思い出した。 吉屋信子氏の「花物語」は私の時代でないけれど、きっと思い出す人がいる。 奥付をみると「挿花」という雑誌が初出だから。 でも、辻氏のこの短篇には気品がありました。画に花の香りがしました。 私の好みは物語では「紫陽花」「向日葵」画では「すみれ」「まつむし草」。 「紫陽花」 紫陽花をとめどなく好きな母に育てられたヒロイン。 『眼をつぶると、いつも雨に濡れた紫陽花が見える。』 そして、『その花影に誰か男の人がいるように』...実在のひと?亡くなったといわれた父? 鎌倉の紫陽花寺でデジャヴュを感じ、一緒に来ていた研究室の先輩が、人影その人になり恋を感じ結ばれる。 白い結婚衣裳を直してくれる母の手、『私はふと、実は私が母であり、自分の娘に』私が直してると感じた。 母と娘の空想的な理想というか、本当にそうかもしれないと感動してしまった(涙) 「まつむし草」の版画がとても可愛いんですよ。 花のひとつひとつがバレエのチュチュで、踊っているよう。 今度花に会ったら、そう思って見てしまいますね。この絵がほしい!
Posted by
切ない内容ばかりの短編集。 この本を読みたいと思ったきっかけは、 最近、ある模試の国語の試験問題を見たのだが、 そこに問題として出題されていたからだ。 本の題名と作者名をこっそりとメモして、 古本屋、本屋と探し、最後に大学図書館で見つけた。 人が亡くなったり、外国へ行...
切ない内容ばかりの短編集。 この本を読みたいと思ったきっかけは、 最近、ある模試の国語の試験問題を見たのだが、 そこに問題として出題されていたからだ。 本の題名と作者名をこっそりとメモして、 古本屋、本屋と探し、最後に大学図書館で見つけた。 人が亡くなったり、外国へ行くということで離ればなれになったり という内容が多いが、それは当時では普通のことだったのだろうか。 そして当時というのは、戦争前後のことだろうか。 詳しくは分からないけれども。 儚い内容に加えて、挿入してある 銅版画の絵も非常に味があり、 この本の切なさ、儚さをより一層引き立てていると思う。 裏表紙の説明に「文学と絵画が深く共鳴しあう、小説の宝石箱」とあったが、 まさしくそうで、 その一文がこの本を物語っている。 誰かに贈りたくなる素敵な本だった。
Posted by
辻邦夫、きれいな物語を紡ぐ作家で、安土往還記などの名作もあるが、この小品は、戦前のころのプチブルジョアの臭さが鼻につく。
Posted by
- 1
- 2