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世界の奇書・総解説 の商品レビュー

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2019/09/02

世界には変な本がこんなにもたくさん…! とことん調べ尽くした、とことん思いを募らせた、とことん書き尽くした…。人の「とことん」は興味深い。 変態的な方々も含め、著書たちを尊敬した。書き残してくれたおかげで、何百年後の世界でも、その思いを垣間見、当時の世俗に触れることができるのだ。...

世界には変な本がこんなにもたくさん…! とことん調べ尽くした、とことん思いを募らせた、とことん書き尽くした…。人の「とことん」は興味深い。 変態的な方々も含め、著書たちを尊敬した。書き残してくれたおかげで、何百年後の世界でも、その思いを垣間見、当時の世俗に触れることができるのだ。 現代の表現方法の1つであるwebは、例えば数百年後の人類に、見る手段はあるのだろうか?サーバーが飛んだら終わり?本だって燃えてしまえば終わりだが、1冊だけ見つかった!ということもありえる。webもどこかにアーカイブされていた!!とかあるかもね。 奇書の面白さと共に、現代まで続く「本(もしくは何か、粘土板とか、に書き記す)」という媒体の生命力に感動した。当時は変態本でも、数百年経てば文化研究の対象だ。 本・文字が受け継がれていくということは、誇り高く尊い。ル・グウィンさんも著作の中で、そんなことを言っていた気がする。ああこうやって、本は人の記憶を深く刺激していくのだ! 世界史で習った、古典の概要に触れられたのも良かった。喜劇作家・アリストファネスの「女の平和」ってこんな内容だったのか!喜劇、というから習った当初から興味はあったが、中学生には早すぎるな…。世界史の先生は内容を知っていたのだろうか。 マハーバーラタとか、アフリカ神話とか、美しく幽愁を帯びた中国の妖怪話とか、色々読んでみたいものがたくさん見つかった!

Posted byブクログ