審判の日(下) の商品レビュー
(上下巻共通) シェアードワールドノベル。 前作までは、同じ世界を舞台にした短編をいろいろな作家が綴る形でしたが、本作では、持ちキャラのストーリーを書く作家が書いたものを、編者が時間系列に沿って並び替えて編集したという、凝ったつくり。 ま、微妙に見通しがわかりづらくなるところもあ...
(上下巻共通) シェアードワールドノベル。 前作までは、同じ世界を舞台にした短編をいろいろな作家が綴る形でしたが、本作では、持ちキャラのストーリーを書く作家が書いたものを、編者が時間系列に沿って並び替えて編集したという、凝ったつくり。 ま、微妙に見通しがわかりづらくなるところもありますが、モジュラー型の警察小説を思い浮かべれば、こういうのも有りかな。 最初から活躍する壁抜けのできる新キャラのパートと、中盤以降、各キャラクターが特殊能力を使って活躍するところはやはり面白いですね。 最終盤で、微妙に間違った日本文化イメージ的なことがまじめに描写されているのは、本作の成立時期から言うと、そう的外れでもないのかな。 マーヴェルヒーローものみたいな世界観は愉しめるんだけど、続きは翻訳されないのかなぁ。
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前巻で世界征服の野望をくじかれた“天文学者”は敵対するエースたちへの復讐を誓っていた。 一方、美貌の盗賊“レイス”の盗んだ日記を巡り、ニューヨーク中で争奪戦が繰り広げられる。 折しもワイルド・カード・デイ40周年の日。狂乱の中、事態は混迷を極めて行く……てな感じ。 ザ・ハウラー...
前巻で世界征服の野望をくじかれた“天文学者”は敵対するエースたちへの復讐を誓っていた。 一方、美貌の盗賊“レイス”の盗んだ日記を巡り、ニューヨーク中で争奪戦が繰り広げられる。 折しもワイルド・カード・デイ40周年の日。狂乱の中、事態は混迷を極めて行く……てな感じ。 ザ・ハウラーはどうでもいいんだけど、まさかなぁ……。 これから読もうと言う人もいるといけないので伏せるけど、いや、ショック。助かると思ったのに、ふぅ。 1、2巻が連作だったのに対して、3巻は七人の作家によるストーリーを25時間に区切って、 それぞれをシャッフルしたと言う、まさしくモザイクノベル! あちこちでキャラクターたちがすれ違うのには面白さを通り越して驚嘆するばかり。 よく、よどみなく交錯できたものだ。 今回のお気に入りキャラは、今までほとんど出てこなかったポピンジェイ。 ハードボイルドを地で行く探偵にして、右人差し指で指したものを瞬間移動させられるエース。 もう一人の注目はバガボンド。今回一番かわいいいと言うか、健気と言うか、かわいそうかもしれないキャラ。 メドウズもアホさ爆発でかなりナイス。 ディマイズはかなり強いキャラだということが判明。その割には,ねずみ男っぽいけど。
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