あなたも翻訳者になれる! の商品レビュー
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◆きっかけ 図書館 ◆感想 今から16年も前の2002年刊行の本。ではあるけれど、講座で言われていることと被る部分も多く、言葉を愛する筆者の気持ちがヒシヒシと伝わってきた。PHP出版は『〇〇の方法』系の本が多いなと思っていたけど、著者もそういう系の本を多く訳してきたよう。ハウトゥー本は同じような本が乱立し始めると辟易してしまうこともあるけれど、それを踏まえてもなお訳したくなったり、紹介したくなるという筆者の気持ちや愛も知れて良かった。 「人生には、「むだだったことなんて、ひとつもない」のである。(p191)」…この言葉に初めて出会ったのは小学生の頃、ガラスの仮面の月影先生の言葉だった。当時は、マヤが女優だからこその言葉だと思ったし、その後何度もこの言葉を思い出す機会があったけれど、「ひとつもない」とは言い切れなかった。でも今日久しぶりにこの言葉に触れて月影先生のあのシーンを思い出し、やっと、「そうだよなぁ」と腑に落ちている自分に気づいた。時が経つと、言葉の受け取り方って変わると感じてきたが、今日もひとつ、そう感じた。2018/11/30 ◆引用 「いったん頭の中のスクリーンに、該当する「シーン」を明確に映し出すことが最大のポイントである。(p156)」「未知のテープだからこそ、ビデオ・デッキは高性能でなくてはならない。どれほど鮮明に撮影された作品でも、機械がオンボロでは映像がぼやけてしまう。 借りてきたテープ(原著)の中身を、頭の中のスクリーン上に鮮明に描き出すビデオ・デッキの再生能力(読解力)は、翻訳者にとって不可欠である。(p157)」2018/11/30
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