われら梁山泊の好漢 風雲篇(一) の商品レビュー

柴田錬三郎(著者)

2011/04/08

柴錬のケレン味たっぷりの書き口が「水滸伝」というそもそもケレン味たっぷりの物語にしっくりくると思うんだよね。
魅力あふれるキャラクターたちの無頼な生き方は男の憧れでもある。
ちなみに僕は花和尚魯智深が好きだ！

2009/12/03

三国志とか封神演儀とか、割と中国の伝奇系小説は好きなんだけど、これは微妙。柴田錬三郎氏も文句なしに好きなんだけど。
水滸伝は現世に封じられた妖星の化身が英雄となって活躍する話なんだけど、英雄といってもピカレスクロマンなわけで、盗賊とかヤクザとか、まあ普通に英雄とは言いがたい人がほとんど。
義侠心に富む悪人だったらまだ好きなんだけど、恩人からも金を盗んだり、酒飲んで暴れて人を殺しちゃったり、でもあんまり反省しなかったりと、あまりに野放図で共感するのが難しい。もうちょっとカッコよければなあ。
なので、先は長いけれど続きはちょっと休んで他の本を読むことにする。