山へ行く の商品レビュー
セリフがないよ〜と思って、流し読みした「柳の木」でぼろぼろ号泣。 油断してたら心臓つかまれますね、大御所の作品は。
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「今日は山へ行く。何も考えず、何もしないために」と家を出たのに、結局…。副題のとおり「ここではない、どこか」の少し不思議な話。舞台は大半が現代日本。萩尾作品にしては地味目…だけどさすがの滋味深さ。最後の「柳の木」は、結末はなんとなく分かっていたのに、…涙。
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やっぱり面白いですね、萩尾 望都。最近の中年おじさんの絵柄にはちょっとなじめないのだけど、ありふれた日常の中からドラマを見つけ出すのがほんとうまいなあと思います。
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久しぶりに読んだ萩尾望都のライトファンタジー。風変わりなイメージが、ああやはりモトさんだなあと懐かしい感じがした。変わってないなーと。いかにもな変人が普通に出てくるとことか(笑) ホラー風味、ダークファンタジー風味、SF風味、と味付けもさまざまな、しかしそれなりに意図されて編まれ...
久しぶりに読んだ萩尾望都のライトファンタジー。風変わりなイメージが、ああやはりモトさんだなあと懐かしい感じがした。変わってないなーと。いかにもな変人が普通に出てくるとことか(笑) ホラー風味、ダークファンタジー風味、SF風味、と味付けもさまざまな、しかしそれなりに意図されて編まれた、素敵な短編集だと思う。ホントにねー、こういうのを読むとただ嬉しいという気持ちです。月刊フラワーズ購読しちゃおうか。
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萩尾望都最新作。生方先生を主人公にした3作が良すぎでした。萩尾さんのああいう雰囲気の話が好きでたまらん。
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不思議な話の短編集。 SFだったり、ファンタジーだったり、ジャンルが何と言っていいかよく分からない話も色々。 面白かったのは「ビブラート」。あれが本当にドッペルゲンガーなのかは定かじゃないが、ちょっとしたミステリーみたいで面白かった。 好きなのは「宇宙船運転免許証」。何か夢...
不思議な話の短編集。 SFだったり、ファンタジーだったり、ジャンルが何と言っていいかよく分からない話も色々。 面白かったのは「ビブラート」。あれが本当にドッペルゲンガーなのかは定かじゃないが、ちょっとしたミステリーみたいで面白かった。 好きなのは「宇宙船運転免許証」。何か夢を見せてもらった感じ。 後は「くろいひつじ」。普段押し殺している自分の弟妹、甥姪たちへの殺意が、鉈を手にした途端に溢れ出したシーンが怖かった。1回読んだ時は本当に殺したのかと錯覚したほどだった。 前半の、無表情でポーカーフェイスで一見無害そうな兄が、最後の4ページでその激しい殺意を剥き出しにする描写が恐ろしく、それをまた押し殺して弟妹たちの元に戻っていくところが逆に不気味だった。
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「大御所」と「第一線の人」とは、必ずしもイコールでは無いと思うけど、この方は、大御所でありながら、いつまでも第一線で活躍されておられる。その保たれ続ける若さが、とにかく素晴らしいと思います。この短編集では「くろいひつじ」が気に入ってます。
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もーさまの短編集★ちょっと和風なブラッドベリ調で絶妙です。オススメは“柳の木”。せりふもなく、大きなコマで年月を重ねていく過程を見せていくのですが、わたしは不覚にも最後に泣いてしまいました。。。
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(2007.06.30読了) 「ここではない☆どこか」Anywhere But Hereというシリーズの第1巻です。 読みきり短編集ですが、最初の3話は、作家の生方正臣先生の話です。発表順の編集にはなっていませんので、連続してかかれたわけではなさそうです。 「山へ行く」は、作家の...
(2007.06.30読了) 「ここではない☆どこか」Anywhere But Hereというシリーズの第1巻です。 読みきり短編集ですが、最初の3話は、作家の生方正臣先生の話です。発表順の編集にはなっていませんので、連続してかかれたわけではなさそうです。 「山へ行く」は、作家の生方正臣先生は朝起きたとき「今日は山へ行こう」と思い立ち自転車で出かけるのですが、次々と知り合いとであって、山へたどり着けず戻ってくるという話です。どたばた喜劇というところでしょうか。 「宇宙船運転免許証」は、30年前にもらった免許証の更新案内が来た話です。 小学生のころ200円切手を送って、発行してもらった宇宙船運転免許証の有効期限が30年たった今年切れてしまうので、更新しませんかという案内が届きます。 更新には、30年前に発行した免許証と3000円が必要です。 「駅まで∞」は、ホラーというところでしょうか。階段から落ちて気絶してる間にあの世へ行きかけていた義母を救う話です。 萩尾さんは、心理学を勉強中とかいう話がいつかありましたが、そのあたりに題材をとった話が「あなたは誰ですか」(記憶喪失の話)、「くろいひつじ」(仲間はずれの話)、「ビブラート」(もう一人の自分、パラレルワールド)、といったところです。 異人の話が「ゆれる世界」です。背中に羽が生えて生まれてくる人たちの話です。 羽は昆虫のような羽根薄くて折り畳みができます。したがって服を着ていれば普通の人間と変わりません。バタフライ効果というのがこの物語のキーワードです。 萩尾望都の今までの作品のいろんな面が見れるので、結構楽しめると思います。 漫画家 萩尾望都 1949年5月12日 福岡県大牟田市生まれ 1967年 福岡市内の日本デザイナー学院ファッションデザイン科に入学 1969年 『ルルとミミ』でデビュー 1976年 『11人いる!』『ポーの一族』で第21回小学館漫画賞を受賞 1997年 『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞優秀賞を受賞 2006年 『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞を受賞 (2007年7月2日・記)
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萩尾先生は出たら買う!の私。今回もたっぷり楽しませてもらいました。SFとも日常の話ともとれる短編の集まりで、それぞれが微妙にリンクし合っているのが嬉しいデス。今更ながらに気づいたんですが、モー様の話づくりって、全てを語らないっていうところが読者をひきつけるんだなぁ・・・と。「宇宙...
萩尾先生は出たら買う!の私。今回もたっぷり楽しませてもらいました。SFとも日常の話ともとれる短編の集まりで、それぞれが微妙にリンクし合っているのが嬉しいデス。今更ながらに気づいたんですが、モー様の話づくりって、全てを語らないっていうところが読者をひきつけるんだなぁ・・・と。「宇宙船運転免許証」は標題作の「山へ行く」の主人公である生方さん(たぶんあまり売れない作家。普通に一家の主でもある)に宇宙船運転免許証の更新の手続きのお知らせがきたことから話が始まるのですが、そんなうさんくさい話になぜ彼がのったか、背景にある弟の話がきちんと説明されていないだけに、読者にはあれこれ想像する余地があって…。免許証の代行業者がまた実にいいんですよ。かなり!!怪しげな風貌で、でも、案外、普通の日本人にも見えたり。短い話の中、生方さんの現在、子ども時代の家庭の話(とたぶん悔恨の情)、SF的な優しさ・・。奥行きの広さには驚くばかりです。全ての話に生方さんが出るわけではないのですが、微妙に関連があるような、ないような。そして、体型だけがそっくりの「五十嵐さん」が頻出するのが楽しいです。最後の「柳の木」は一読め、???でしたが、読み終わって、あぁ〜〜〜〜、そうだったの・・・と。一見、大雑把ななコマ割りに見えるのですけど、その意味も含めて、何度も読んでしまいました。泣きました、私・・。
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