子どもの「生きる力」を伸ばす3つの習慣 の商品レビュー

辻秀一(著者)

2012/07/09

スポーツを通じて、バランスのとれた、やる気のある子供に育てようと言った趣旨。「3つの習慣」と言っているが、全く3つに絞られていなく、また「習慣」のレベルまで落とし込めていない。「3つの要素」と言った方が適切。
内容的には今までの辻メソッドを中心とした「今を生きる」「結果に縛られない」等の内容を親として子供に見せるといった事が書かれている。
内容は悪くないが、本の構成としてまとまりが無く、読み終えた後で「で、何が言いたかったの?」と言いたくなる。初めて辻メソッドに触れる人には面白い内容かもしれないが、さんざん辻メソッドについて読んで来て、それを子供の教育に活かす方法を知りたかったので、残念な内容だった。
以下、私なりのポイント。
・「親の祈り」の詩
・「こうなりたい」という目標をたて、その根拠を創る生き方をする
→根拠から目標を立てるのではない。
・心の超回復を促すのは人の存在。感謝と応援。
・行動のルールを強化すると、その根底の意味を考えようとしない。
→結果を生み出すのは確かに行動だが、行動に意識を向けすぎるのも問題。
・本当の勝利とは自分の一番を目指す事