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楽毅(2) の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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戦術だけではない、楽…

戦術だけではない、楽毅の機知。あざやかに趙の武霊王が万全に整えたはずの死地から脱し、さらに趙兵に一泡ふかせます。中山王を見限りながら、国に忠義を尽くす楽毅。しかし、それでも沈みゆく国を支えることはかなわないのか。一方、人相見の名人唐挙の予言が、趙の行く末にも一筋の影を落とします。...

戦術だけではない、楽毅の機知。あざやかに趙の武霊王が万全に整えたはずの死地から脱し、さらに趙兵に一泡ふかせます。中山王を見限りながら、国に忠義を尽くす楽毅。しかし、それでも沈みゆく国を支えることはかなわないのか。一方、人相見の名人唐挙の予言が、趙の行く末にも一筋の影を落とします。楽毅は一縷の望みをかけて燕へ。「隗より始めよ」の郭隗が登場します。

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四度にわたる趙の侵略…

四度にわたる趙の侵略と宰相である楽毅の父の死により、中山国は国土の大半を失う。苦難の戦いを強いられた楽毅はどこに活路を見出し、いかに理想の自己を貫いたか・・・

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2024/05/18

苦悩する楽毅。一つ一つの策は成功するもののどうも小粒のような気が。所詮小国の中のアウトロー的存在なのでこの辺りがギリギリのところか。 中山王の死の事情が全く書かれていない。どうでもいいことではないだろう。さらに期待の存在だった皇太子も死ぬ。こちらは後から事情が書かれるがあっさりし...

苦悩する楽毅。一つ一つの策は成功するもののどうも小粒のような気が。所詮小国の中のアウトロー的存在なのでこの辺りがギリギリのところか。 中山王の死の事情が全く書かれていない。どうでもいいことではないだろう。さらに期待の存在だった皇太子も死ぬ。こちらは後から事情が書かれるがあっさりしすぎでは。その代わりさらにその子が中々の存在だが、相変わらず「王」を自称するのはなぜか。 最後、延々と燕の過去の話をするのは余計。

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2021/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いよいよ中山が国として危うくなってきている。王に才覚がないので、楽毅への暗殺が画策されるなどし、楽毅自身は、中山への愛着が薄くなっていく。 昔陽の守城戦の準備では、寝ていてもどこが危ういなど気づきがあれば、それをすぐさま対応し、戦いに備える姿など重要だと感じた。 また、『雲従龍、風従虎』という易経の言葉が学びがあった。”相似た性質を持った者どうしが互いに求め合う。 りっぱな君主のもとにはすぐれた臣下が現れるということのたとえ。”らしい。 有名な”先ず隗より始めよ”のシーンの背景が描かれており、勉強になる。 そこまで優秀ではない隗を厚遇することで、それよりも優秀な臣下が仕えに来るという助言である。これを郭隗、自分自身が言ったことが面白い。また、これが原因となったかどうかはわからないが、実際に楽毅など有望な臣下が集まってきたのも面白い。

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2021/07/12

趙との戦いで、軍師としての頭角を表していた楽毅は、ついに、その名が知れることとなる。さまざまな戦いで戦果を得るが、それとは逆に、中山は王の愚策で衰えてくる。

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2019/10/14

中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第2巻。祖国である中山は隣国の侵略でどうにもボロボロな状態になってしまいます。その中で知恵をめぐらせてもがく人々の姿が描かれます。 第2巻は序盤からハイペースでストーリーが進んでいき、物語に没入しているうちに読み切れました。面白いです。 楽...

中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第2巻。祖国である中山は隣国の侵略でどうにもボロボロな状態になってしまいます。その中で知恵をめぐらせてもがく人々の姿が描かれます。 第2巻は序盤からハイペースでストーリーが進んでいき、物語に没入しているうちに読み切れました。面白いです。 楽毅や、楽毅が仕える中山王、敵方の武霊王など、様々な人物の姿が描かれ、同時にその人物の限界までも描かれることで、王やそれを支える宰相がどうあるべきか、という姿が示されます。 なお、結構大事な局面がサラッと1行で書かれていて、このシーンが読めたら読み応えあるだろうなぁと思ったのですが、本著が書きたいのはあくまで主人公である楽毅なのだということが伝わってくるようです。 しかし、過去の英雄たちが命を賭して政治に臨んでいたことを感じた第2巻でした。

Posted byブクログ

2019/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小国・中山国を幾度も侵攻する大国趙。楽毅もその度、応戦を魅せるも徐々に領土を狭まれて行く。それでも中山を存続させるために東奔西走し、死地を掻い潜る。首都霊寿を攻め落とされたあと、楽毅はわずかな家臣と共に心の師として仰ぐ、孟嘗君に智慧を授かるべく、敵国斉に活路を見出し、進路を西にとる。 第二巻は文中にはほとんど出てこない孟嘗君への楽毅のオマージュが多数描きだせれている壮年期の物語とも云える。

Posted byブクログ

2018/09/30

滅亡に向かう中山国の中で、楽毅は何を考え行動したのか? 葛藤と決断がこの巻のテーマだと感じました。最後の章の郭隗の章も面白いです。 印象的な文章 ・孤独をつらぬくには勇気が要る。まったく援助を得られていない立場に身を置いてみて、はじめて自己と他者というものがわかる。自分で考え、...

滅亡に向かう中山国の中で、楽毅は何を考え行動したのか? 葛藤と決断がこの巻のテーマだと感じました。最後の章の郭隗の章も面白いです。 印象的な文章 ・孤独をつらぬくには勇気が要る。まったく援助を得られていない立場に身を置いてみて、はじめて自己と他者というものがわかる。自分で考え、自分で決断し、自分で実行する。これほど勇気を必要とすることはない。 ・こころざしが高い者は、それだけ困難が多く苦悩が深いということだ。人が戦うということは、おのれと戦うということであり、勝つということは、おのれに剋つということにほかならない。

Posted byブクログ

2018/03/21

愚昧な中山王に愛想をつかしつつ、それでも殉じるべきかいなかを自身に問いながら、趙の猛攻と対峙する楽毅。なかなかにツライ。続いて三巻へ。

Posted byブクログ

2018/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

趙の度重なる軍事侵攻により、中山国の首都・霊寿は陥落。暗愚であった中山王は没し、英明な太子が立ったものの、その太子も間もなく戦死。そのような状況の中、楽毅がゲリラ戦と外交戦を趙に対して仕掛ける第2巻。どんどん盛り上がっていて、続きが気になる。

Posted byブクログ