わたしのうみべ の商品レビュー
大きな木と大きな怪獣と大きな人形はこわかった。子どもの長ぐつとアリはほっとした。それにしても海の絵がみんな違っていてすごいなあ。
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語り手以外、誰もいない朝の海辺に、様々なものたちが流れ着く。語り手は「あさの うみが だいすき」だと冒頭で話す。 流れ着くのは、朝には似合わないお化け、今日いちにち出番がないと言われてしまう傘、魚や海の水だけを静かに滑らせているすべり台、どこか「とおい くにから」流れ着いた大輪の花… 海岸まで流れてくるものはみな、語り手の属す世界とは違う、どこか遠いところから流れてくる。語り手はひとりでそれを待ち受け、朝の海辺で、孤独な異邦人同士の接触がうまれる。 その出会いの驚きが最も高まるのは、何も流れ着かなかった朝を挟んで、語り手の父親が流れ着くシーンだろう。昨夜酒を飲んだせいで、体は海水と蛸の墨だらけになり、いつもの父親像を台無しにして異邦人として流れ着いてきた「かわいそうな おとうさん」。違う世界に属するものといっても、それが必ずしも遠い国に属するわけではないということがここでは示される。 しかし最後に、語り手は繰り返す。「あさの うみべが だいすき」だと。新しい世界を知ること、観察すること、恐れること、訝しむこと、憐れむことも、すべてを包んで「だいすき」だと言う。その姿は描かれないけれど、ずっと見開きで描かれる海の青さと水平線の潔さと相まって、語り手の姿勢はシンプルで、力強く響く。
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やはり面白い長さんの絵本。 しずかな朝の海がだいすきなわたし。 次の朝、しずかな海べにはオバケがながれついていした。 その次の日は傘が、またつぎのひには木が。 こんなふうにちょと奇妙なものが流れ着く展開です。 小学一年生くらいからどうでしょう。教室での読み聞かせや、ブックトーク...
やはり面白い長さんの絵本。 しずかな朝の海がだいすきなわたし。 次の朝、しずかな海べにはオバケがながれついていした。 その次の日は傘が、またつぎのひには木が。 こんなふうにちょと奇妙なものが流れ着く展開です。 小学一年生くらいからどうでしょう。教室での読み聞かせや、ブックトークのはしやすめ?にも。 あまり小さい子にはわかりにくいシュールさなのでちうい。
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『ちへいせんのみえるところ』と同パターンなんだけど。「おとうさんがながれつきました」がインパクト。「ゆうべどこかでお酒をのんでいたようです」… せつねえなあ…
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私のおカタい頭は、あまりに意味がなさすぎるものは読めない構造になっている。 ナンセンスは好きなんだけど。。 長 新太さんの絵本は、意味がわからないというか、普通の法則をほとんど無視してるお話が多くて、いや子供向けだからいいんだけど、ちょっと敬遠しがちだったのですが こ...
私のおカタい頭は、あまりに意味がなさすぎるものは読めない構造になっている。 ナンセンスは好きなんだけど。。 長 新太さんの絵本は、意味がわからないというか、普通の法則をほとんど無視してるお話が多くて、いや子供向けだからいいんだけど、ちょっと敬遠しがちだったのですが この本を読んでから 「今日パパ帰ってこないよ、お酒飲み会あるから」と言うと 「じゃぁ、明日、うみべに流れ着いてるかもしれないw」とかいう冗談を長女が言うようになって、新鮮でした。 青い顔がリアル……
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あさの海辺には、毎日いろいろな物が流れつく。 いったいどこからやってくるのか? ページをめくる度に現れる摩訶不思議な物体に思わずビックリ!! こどもたちにばかうけです。
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