サブウェイ の商品レビュー
2002年の山田正紀作品。ハルキ・ホラー文庫への書き下ろし。 地下鉄の永田町駅には死んだ人間に会える場所がある、という都市伝説に縋るように、死者に会うために永田町駅に集まる人たちを描く群像劇。いわゆるグランドホテル方式ですね。 でも、一応メインとなる人物は、事故でクラスメイトのほ...
2002年の山田正紀作品。ハルキ・ホラー文庫への書き下ろし。 地下鉄の永田町駅には死んだ人間に会える場所がある、という都市伝説に縋るように、死者に会うために永田町駅に集まる人たちを描く群像劇。いわゆるグランドホテル方式ですね。 でも、一応メインとなる人物は、事故でクラスメイトのほとんどが死んでしまった女子中学生。他に奥さんが自殺した男性、幼い娘と生き別れた夫婦、幼い頃に母が亡くなった地下鉄運転士、不倫相手の男性が亡くなった女性などが登場。 ホラーが〇〇が怖い物語、とするならば、この作品は、死者の幽霊が怖い、というのではなく、死者に取り残され生き残ってしまったことが怖い物語、でしょうか。そのため、怖さよりも、淋しさ切なさ孤独感といった感情に重点を置いた内容になっており、ホラーを期待すると大ハズレ、という感じですね。 静かな物語が急に派手なクライマックスを迎えるのも自分の好みではありませんでした。
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つまらなすぎて挫折。 ひどい文章。 この薄さなのにほとんどが雰囲気だけの無駄描写。 こういう中途半端な本出せるのって、どうなの…
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『サブウェイ』 この作品は、必ず駅のホームや電車中に読みました。 臨場感たっぷりの演出をつけて読みました。 背筋が、ぞぞぉぉおって炭酸の泡が駆上がってくるような感覚に襲われました。背中の真ん中あたりの肌が泡立ちます。 フィクションでもドキュメンタリーでもあるような語り口。 湿...
『サブウェイ』 この作品は、必ず駅のホームや電車中に読みました。 臨場感たっぷりの演出をつけて読みました。 背筋が、ぞぞぉぉおって炭酸の泡が駆上がってくるような感覚に襲われました。背中の真ん中あたりの肌が泡立ちます。 フィクションでもドキュメンタリーでもあるような語り口。 湿っぽいです。なんだか、ひたひたと湿っぽいテイストです。 さぁ、表紙を開いたら、もう引き返すことはできません。 (END)
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死者甦りテーマ、あるいは幽霊ものホラーかと思いきや、生きている(残された)人間側の心の奥底を描いた心理ホラー。こういう恐怖の描き方もあったのね、と意外な感じ。怖い、というよりは残酷な物語なのかも。 本当の「永田町」の駅をモデルにしてるのかな。だったらちょっと行ってみたいし、雰囲気...
死者甦りテーマ、あるいは幽霊ものホラーかと思いきや、生きている(残された)人間側の心の奥底を描いた心理ホラー。こういう恐怖の描き方もあったのね、と意外な感じ。怖い、というよりは残酷な物語なのかも。 本当の「永田町」の駅をモデルにしてるのかな。だったらちょっと行ってみたいし、雰囲気を味わってみたい。相当怖いと思うけれど。
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えーと、山田正紀のホラーです(ガクブル)でもあんま怖くなかったので大丈夫でした(笑) 他の駅よりも地下深くに作られている地下鉄「永田町」駅。ソコでは死んだ人間に会えると言う噂が広まっていて…と言うお話です。死人に会いに来た人の内面を掘り下げていくのがメインで、怖いというよりは物...
えーと、山田正紀のホラーです(ガクブル)でもあんま怖くなかったので大丈夫でした(笑) 他の駅よりも地下深くに作られている地下鉄「永田町」駅。ソコでは死んだ人間に会えると言う噂が広まっていて…と言うお話です。死人に会いに来た人の内面を掘り下げていくのがメインで、怖いというよりは物悲しいカンジです。さすがダマサキ! 人死には多いですが、グロ描写は控えめです。ちょっと死肉が溶ける程度(爆)ワタシが苦手な、痛い痛い痛い!みたいな内容じゃないので良かった…。←生きてる人が苦しむのは苦手なんです;;
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