十津川警部「射殺」 の商品レビュー

西村京太郎(著者)

2009/10/04

平成13.11.25　初版　800
「タスケテ　トウキョウ　ウミノソバ　5.6.9　ナオミ」親子でお台場に釣りに来ていた亀井刑事は、口紅でそう書かれた紙片の入った薬壜を見つけた。同じ頃、東京近郊で連続して射殺事件が発生する。被害者は皆こめかみに銃弾を受け、死体の傍には必ず「ナオミのために」と書かれたメモが残されていた！ナオミとはいったい誰なのか？連続射殺事件はナオミのための復讐なのか？一連の事件から十津川警部は大胆な推理を試みる。

2009/10/04

冒頭に出てくる「ナオミ」の正体に驚いた。こういう落ちは予想できなかった。十津川警部の「私はこうじゃないかと思うんだ」という推測はいつもどんぴしゃり。普通なら「うーん、なんだかな」と思うところだけれどそういう「お決まりのパターン」すら「いい！」と感じさせるんだからやっぱりこのシリーズは凄いと思う。