桃源郷(上) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
桃源郷は陶潜(淵明)で有名ですが、そのイメージはどちらかというと中国の南部です。この本では蒙古帝国出現直前の西遼の祖・耶律大石の部下・中国(宋)人陶羽たちが西域探検に出てイスラム、ゾロアスター、キリスト教ネストリウス派、マニ教などとの出会い。ちょっと説明部分が多く、勉強にはなるのですが、小説としての面白みは今一つでした。
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陳舜臣の歴史小説(上・下2巻)。 12世紀、契丹族王朝・遼が衰え、女真族王朝・金に取って代わられた時、遼の皇族・耶律大石は部衆を率いて西遷し、西遼(カラ・キタイ)を建国。 その準備段階として、二人の青年を海路でペルシャへ送る。 彼らは桃源郷伝説の末裔だった! 何故ペルシャへ? キ...
陳舜臣の歴史小説(上・下2巻)。 12世紀、契丹族王朝・遼が衰え、女真族王朝・金に取って代わられた時、遼の皇族・耶律大石は部衆を率いて西遷し、西遼(カラ・キタイ)を建国。 その準備段階として、二人の青年を海路でペルシャへ送る。 彼らは桃源郷伝説の末裔だった! 何故ペルシャへ? キーワードはマニ教。 滅びた世界宗教の代表ですが、その真相が明かされる。 陳舜臣の小説らしく、その時代の教養がふんだんに盛り込まれています。 契丹や女真などの騎馬民族だけでなく、北宋宮廷の腐敗、梁山泊、西方ではセルジューク朝、アラムートの暗殺集団、十字軍、エジプトのファーティマ朝から、イベリア半島のムラービト朝まで、世界全体にまたがります。 梁山泊の宋江が、東西どちらにも出没して、随分まぁフットワークが軽いですねw ニン、トン♪
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