遺骨 の商品レビュー
浅見光彦シリーズ。臓…
浅見光彦シリーズ。臓器移植や脳死といった重たいテーマなのでちょっと読みにくいかも。
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浅見光彦シリーズ。脳…
浅見光彦シリーズ。脳死、臓器移植など、最先端医療の原罪を追及する浅見が深い感動を呼ぶ。
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殺害された製薬会社の…
殺害された製薬会社の男が、密かに淡路島の寺に預けていた骨壷。それを持ち去った謎の女。寺に現れた偽の社員。取材中に被害者と出会っていた浅見光彦が事件を解決する。
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浅海光彦シリーズの長…
浅海光彦シリーズの長編。最先端医療の罪をテーマにしているが、中途半端な取り込み方で肩透かし。
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おすすめ!
浅見光彦が取材中に出会った男が殺された。男が、死の直前に淡路島の寺に預けていた骨壷。それを持ち去った女。一体、壺には「何」が入っているのか?浮かび上がる謎の解明に、浅見兄弟が奔走する……。
abtm
ひとつの骨壷をめぐるミステリー小説。 作中大きな位置を占めるものとして「脳死は人の死か」ということが取り上げられており、登場人物の目を通し著者の意見が見えてくるようであるが、脳死に対する考えが整理されておらず物足りなく感じた。
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フリーライター浅見光彦のシリーズ。テレビではおなじみなのでそれと同じパターンだ。臓器移植や脳死、戦争中の731部隊などを巡っての事件を解決していく過程で山口県の長門、萩、千崎などが登場。金子みすゞの詩なども織り込まれていた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
詩人金子みすゞや臓器移植法、731部隊などを絡み合わせたなかなか読みごたえのある内容でした。難しいトリックはないが、浅見の視点で事件を一緒に考えていくような感覚にさせるのが著者の特徴なのだろう。 自作解説の追記の記載は、当時としては勇み足でしたね。(薬害エイズ問題)
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バブル期ミステリ繋がりと思って、内田康夫を手に撮ったら、バブルが終わって落ち着いた足尾市だとかが舞台だった作品。 淡路島の寺に骨壷を納めに来た男が、帰京後に殺される。その後、骨壷を取り戻しに行ったはずの同僚も殺されるが、骨壷は謎の女に引き取られて行方不明となる…。 たまたまな...
バブル期ミステリ繋がりと思って、内田康夫を手に撮ったら、バブルが終わって落ち着いた足尾市だとかが舞台だった作品。 淡路島の寺に骨壷を納めに来た男が、帰京後に殺される。その後、骨壷を取り戻しに行ったはずの同僚も殺されるが、骨壷は謎の女に引き取られて行方不明となる…。 たまたまなのだろうけど、瀬戸内を航行するフェリー内でなにかが起こる、という内田康夫の別の作品を読んでいたので、既読だったかと不安になったが、とりこし苦労であったものの、もうちょい違ったシチュエーションを作って欲しい。 その後、金子みすゞを取材に山口、足尾銅山を取材に足尾と、旅情ミステリである浅見シリーズの醍醐味が続く。 全体に展開は「遅い」と言っていいほどだが、良く言えば「落ち着いた」作風。思わせぶりに無理くり引き伸ばしている部分は少なく、個人的に文章は読みやすく、好感を持てた。 ただし、脳死問題など、ちょっと内田氏の個人の意見を盛り込みすぎなところが食傷。テーマ的に731部隊ってのも、1996年に書かれたとしても今更感が否めないし、ちょっと広げすぎたのではないかと思う点がマイナス。 動機等に粗があるものの、大人向けミステリとしては成功している作品ではないかと思う。
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密かに、内田康夫ブーム。 『天河伝説殺人事件』から入ったのだが、もう少し浅見光彦に付き合ってみようと思う。 この事件は光彦にとって、幾つ目の事件なのだろうか。 調査の手回しは、かなり熟れた印象を受ける。 特徴的なのは、推理を「物語」として構築することだ。 そこに違和感がないか、ぼ...
密かに、内田康夫ブーム。 『天河伝説殺人事件』から入ったのだが、もう少し浅見光彦に付き合ってみようと思う。 この事件は光彦にとって、幾つ目の事件なのだろうか。 調査の手回しは、かなり熟れた印象を受ける。 特徴的なのは、推理を「物語」として構築することだ。 そこに違和感がないか、ぼんやりと組み立てる。 闇の中、破片が組み合わさり閃きにも似た光明を見つけ出す。 そんな彼は刑事ではなく、フリーランスのルポライター。 やっかいごとに首をつっこむ性分なのか、事件が彼を呼ぶのか、全く面白い奴だ。 この作品は、脳死や臓器移植といった重厚なテーマに取り組んでいる。 現実世界も医療の闇は囁かれているので、あながちフィクションと嗤えない。 当の作家 内田康夫は、自作解説を好むらしい。 そこでは、執筆についての姿勢についても書かれている。 ミステリーであってさえ、テーマや構成をしっかり用意していないそうだ。 思いつくままキーを叩き、物語を紡ぎ出す。 登場人物が動き出せば、筋書きや結末は後から付いてくるのだと氏は語る。 外部からの刺激が創作意欲となり、テーマが定まるそうだ。 いわゆる、小説の正しい作法で執筆しているのではないのだと。 そう考えると、浅見光彦は内田康夫だ。 警察の捜査の様に正しい作法は無いものの、独自の物語で推理する。 この部分が重なって、しょうがない。 最後に、この作品は童謡詩人「金子 みすゞ」ありきで書かれたそうだ。 内田康夫は、地域の歴史風土や偉人などを内包することで読者の琴線に触れる。
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