梅安蟻地獄 新装版 の商品レビュー
40年以上前に連載された小説だが、これがまた、読み出したら終わらない面白さ。 そういえば、テレビでシリーズ化されたのも最初は「必殺仕掛人」(1973年)だったと記憶しているが、梅安役は緒方拳がやっていたと思う。 そのときの印象が強烈だったのか、小説を読んでいても緒方拳のイメージが...
40年以上前に連載された小説だが、これがまた、読み出したら終わらない面白さ。 そういえば、テレビでシリーズ化されたのも最初は「必殺仕掛人」(1973年)だったと記憶しているが、梅安役は緒方拳がやっていたと思う。 そのときの印象が強烈だったのか、小説を読んでいても緒方拳のイメージがちらついてしょうがない。 まぁ、それだけ本人にとってはアタリ役だったかも。 「必殺仕事人」の藤田まこと(中村主水)もアタリ役。 さて、そんな娯楽小説の面白さがどこにあるか…ということですが、 昼間は貧乏人を治す優しい鍼医者としての顔、そして夜は極悪人をあの世に送る殺人者としての顔、善と悪を併せ持った梅安が「世の中に、生かしちゃおけねぇやつ」…をバッサリやるところでしょうか。 今の世に当てはめてみると、バッサリやられなきゃいけないやつが多いのに、善より悪のほうがのさばるご時勢。 闇サイトのOL殺人にしかり、永田町に巣食う妖怪どもにしかり、セクハラ、パワハラがはびこる社会風土…うーん、生かしちゃおけねぇやつらが多すぎる。コイツら一まとめにして、バッサリとやってもらいてぇ。。。(笑)
Posted by
久しぶりの池波正太郎、そして仕掛人。最近は女流作家の時代小説を多く読んできたが、それらにはない大御所の味がある。札掛の吉兵衛から依頼される仕掛けと、ひょんなことから梅安と出会った者の遺恨が重なる定番の構図に惹き込まれてしまう。この巻では東海道を下る場面が描かれており、旅の気分を味...
久しぶりの池波正太郎、そして仕掛人。最近は女流作家の時代小説を多く読んできたが、それらにはない大御所の味がある。札掛の吉兵衛から依頼される仕掛けと、ひょんなことから梅安と出会った者の遺恨が重なる定番の構図に惹き込まれてしまう。この巻では東海道を下る場面が描かれており、旅の気分を味わわせてくれるのも良かった。
Posted by
梅安さんに彦さん以外に心を開ける人が出来てよかった。小杉十五郎さん、また出てくるかな。 あとおもんさんも。次第に心を寄せていく姿良し。
Posted by
20120630 シリーズの基礎が出揃う。梅安の年齢が以外に若い事に驚く。最初に読んだ時からそれだけの年が過ぎたという事。自分も成長しないと。
Posted by
医者稼業の裏で殺しをしている梅安先生が正義に見えるのが不思議。解説にもあるように、3人の友情が読んでいて淡白ながらも深くて良い。小杉さんや音羽の親分登場。
Posted by
1刊目の少し暗さを残した雰囲気から男同士の友情を前に立てたストーリーへとシフトしている気がする。安心して読めるのでいい。
Posted by
梅安、彦次郎のコンビに小杉十五郎が加わりそう。「闇の大川橋」料理茶屋「大村」が仕掛けの舞台。変死があったら、おしのびでやって来る大身の旗本、大名はいなくなるだろう。11.5.28
Posted by
仕掛人シリーズその2. 読むたびにドキドキする!! 新しい登場人物も出てきて、相変わらず美味しそうな食事描写があって。 …すばらしいです!ブリリアント!!(笑)
Posted by
池波正太郎3大作品のひとつです。仕掛人藤枝梅安を主人公に江戸の闇を描くテレ朝の仕事人シリーズはこれが大本です。やはり作者逝去により最終巻は途中で終わっています。
Posted by
- 1
- 2