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後鳥羽伝説殺人事件 の商品レビュー

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2012/12/23

浅見光彦シリーズ第1作 内田康夫氏の作品は、デビュー作から(読んだ順はバラバラ)ほぼ全作品拝読しているが、その魅力は、「現実性」と「人間性」である。 「現実性」については、それゆえに、氏の作品からは、現実に役に立つような、物事についての知識や、社会の場面における対処法を学ぶことが...

浅見光彦シリーズ第1作 内田康夫氏の作品は、デビュー作から(読んだ順はバラバラ)ほぼ全作品拝読しているが、その魅力は、「現実性」と「人間性」である。 「現実性」については、それゆえに、氏の作品からは、現実に役に立つような、物事についての知識や、社会の場面における対処法を学ぶことができる。松本清張の社会推理に通じるところがある。 「人間性」については、ほぼ全作品に殺人事件があるにもかかわらず、須らく、犯人に対してすら「愛情」を感じる終わりかたをしているところであり、これはあのアガサ・クリスティの小説を彷彿とさせる。 そして、これはそんな大好きな内田氏の、浅見光彦シリーズの第一作、私としては、平成11年秋に最初に内田康夫氏を読んでから、このレビューの終わりあたりで読んだので2つのことで驚いた(推理のネタと関係無いので言うと、長編なのにヒロインがいないことと、浅見光彦が犯罪被害者の家族だったこと)が、「現実性」「人間性」を備えた作品であることは違いなかった。 主たる舞台(都道府県)、得られる情報、キーワードなどはタグに。

Posted byブクログ