はるのやまはザワザワ の商品レビュー

村上康成(著者)

2023/03/11

「グルル　もう　はるだよ」
静かな冬の語りから、こぐまに語りかけます。
1冊を通して語り手が話を勧めるかたち。
Eテレでこんなコーナーがありそうだな…

冬の静かな中にも生命の営みを感じる音。
そして、春の山のザワザワ。
キラキラの太陽、温かい土、鳥の声、ふきのとうがググっと伸びて、ヤマメがパチャッと飛び出す。

静かな山の中でジーっと耳を澄まして、土や太陽の香りを感じているような絵本。
遠い記憶がよみがえり、五感が呼び起こされるような1冊です。

カバーの著者紹介を見ると「水ぎわ族」を自称する自然派アーティスト、とあります。
なるほど、しょっちゅう山に入る方でないと描けない絵本だと思います。

2019/03/07

図書館で借りる。絵は可愛い。読み聴かせるのに言葉のリズム感独特でが読み聞かせづらかった。子どもも表紙のみ興味を示し中身はあまり示さず。（1歳６ヶ月）

2012/03/05

活気づいた春の山はいろんな音でいっぱい。たくさん出てくる擬声語が面白いです。可愛い絵もお気に入りです。山歩きがしたくなりました。

2010/02/14

擬声語がふんだんに使われていてるので、聞いている（読んでいる）こどもたちは、絵本の中の絵以上にいろんなイメージを描ける楽しい絵本だと思います。春の兆しがみえ始める時期なら想像力も、よりぐぐっとふくらみますねー。
「はるのやまは　いのちの　おとで　あふれている」･･･この一文好きです。