機能性顔料 の商品レビュー
2001年当時、機能性顔料は、とてもポップなテーマであった。絵の具としても用いられ、導電性高分子として、携帯電話の充電器の小型化に貢献し、有機半導体は未来の物質として注目を集めていた。私は主にフタロシアニン、酸化チタン、アゾ顔料を扱っていて、光ディスクなど記憶媒体の高容量、小型化...
2001年当時、機能性顔料は、とてもポップなテーマであった。絵の具としても用いられ、導電性高分子として、携帯電話の充電器の小型化に貢献し、有機半導体は未来の物質として注目を集めていた。私は主にフタロシアニン、酸化チタン、アゾ顔料を扱っていて、光ディスクなど記憶媒体の高容量、小型化に向けて、大きく貢献したと自負している。吸収スペクトルやFTIR、X線解析によって、明らかにした記録特性や立体構造が懐かしい。2002年で研究を終えたが、2019年現在も通用する内容であることに名誉を感じているが、ホットなテーマから離れてしまっているのは事実だ。触媒化学やDNAへの応用として、論文を1本書ければ、博士になれるのが惜しいところでもある。工学系の論文や本は、あっという間に読めてしまうくらい、没入していたんだなあと思う。何かに生かせないものだろうか。研究職はつぶしがきかない。
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