鬼平犯科帳 新装版(21) の商品レビュー
勘定方に戻されていた…
勘定方に戻されていた細川峯太郎が手柄を立てて再び探索方となる活躍を描く『泣き男』。
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細川峯太郎が、探索方…
細川峯太郎が、探索方にもどる活躍を描いた「泣き男」をはじめ、力作がそろっている。
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時代劇で有名な〔鬼平…
時代劇で有名な〔鬼平犯科帳〕の原作である。その文章にはぐいぐいと惹き付けられるように読み進みたくなる。
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「泣き男」おかえり細川 「瓶割り小僧」少年時代ちょっと知ってただけ 「麻布一本松」市口また出た 「討ち入り市兵衛」盗賊同士の大喧嘩 「春の淡雪」さようなら大島 「男の隠れ家」不憫な婿養子と盗賊のお友達
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事件が解決してからの平蔵 「わしはな、佐嶋」 「は‥‥」 「もはや、すでに死んだつもりよ」 「何と、おおせられます?」 「この年齢になって、あれこれしたいと想うていた楽しみは、すべてあきらめたわ」 「もっとも、若いころのわしは、他人の何倍も男のたのしみを味わってきたことゆえ、...
事件が解決してからの平蔵 「わしはな、佐嶋」 「は‥‥」 「もはや、すでに死んだつもりよ」 「何と、おおせられます?」 「この年齢になって、あれこれしたいと想うていた楽しみは、すべてあきらめたわ」 「もっとも、若いころのわしは、他人の何倍も男のたのしみを味わってきたことゆえ、いつ死んだとて、おもい残すことの、先ずは無いと申すことよ」 「いまのわしは、若いころの罪ほろぼしをしているようなものじゃ」 いい生き方、羨ましい。男はこうでありたいものだ。
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鬼平犯科帳 (21) 20巻で、探索方から勘定方に戻されてしまっていた細川同心が非番の日に手柄をたてる「泣き男」。めでたく探索方に戻ったはいいのですが、自分にとって都合の悪いことを隠すという悪いクセが治らず、鬼平さんに怒られていました。 この細川同心と同じくダメっぷりを見せてく...
鬼平犯科帳 (21) 20巻で、探索方から勘定方に戻されてしまっていた細川同心が非番の日に手柄をたてる「泣き男」。めでたく探索方に戻ったはいいのですが、自分にとって都合の悪いことを隠すという悪いクセが治らず、鬼平さんに怒られていました。 この細川同心と同じくダメっぷりを見せてくれるのが、「麻布一本松」での、木村忠吾さん(この人はもうお約束)。 この二人のように、ある意味笑えるダメさ加減ならまだよいのですが、火盗改方の同心でも洒落にならない破滅をしてしまう人がいます。今回は「春の淡雪」で登場した、大島同心がのっぴきならないところまで追い詰められ、悲惨な末路になりました。 色んな部下が居て、それを束ねる鬼平さん。懐が深く、まさに理想の上司だと思います。
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しぶといな、細川峰太郎。 ここまで生き残ればずっと生き残れるかもしれない。 平蔵さん、いくつか刀を使い分けてますよね。 どれが何だかよくわかっていないけれど…。 TPOに応じて差し替えているのか、大小それから短刀とそれぞれのことなのか。 ちゃんと読めばわかるんだろうけど…。
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「討ち入り市兵衛」の展開が面白い。いきなりお熊婆の所へ瀕死の重傷を負った盗人・繁蔵が担ぎ込まれ、蓮沼の市兵衛につながり、繁蔵の仇討ちで市兵衛が長官・平蔵の正体を知らぬまま非業の死を遂げる。市兵衛の配下だった長三郎達にお咎めなく、市兵衛の菩提を弔うよう解き放った場面でジ~ンときた。...
「討ち入り市兵衛」の展開が面白い。いきなりお熊婆の所へ瀕死の重傷を負った盗人・繁蔵が担ぎ込まれ、蓮沼の市兵衛につながり、繁蔵の仇討ちで市兵衛が長官・平蔵の正体を知らぬまま非業の死を遂げる。市兵衛の配下だった長三郎達にお咎めなく、市兵衛の菩提を弔うよう解き放った場面でジ~ンときた。「男の隠れ家」でも同様に、最後に弥吉を放免するが、弥吉が戻ってきた理由がまさか追っ手の影に怯えての末にだとは笑えた。久しぶりの鬼平、やはり楽しい。
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