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論語とソロバン の商品レビュー

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2021/07/07

20年以上前に書かれた本。歴史に疎い私ですが、この本の古さは全く感じられませんでした。大政奉還から明治の近代化改革において渋沢栄一の存在がいかに大きく、彼が行った経済改革は日本社会を大きく豊かにする礎だったと思います。情に厚く、人の好き嫌いがありとても人間臭い一面がありますが、経...

20年以上前に書かれた本。歴史に疎い私ですが、この本の古さは全く感じられませんでした。大政奉還から明治の近代化改革において渋沢栄一の存在がいかに大きく、彼が行った経済改革は日本社会を大きく豊かにする礎だったと思います。情に厚く、人の好き嫌いがありとても人間臭い一面がありますが、経済の語源、「経世済民」(世を納め民を救う)を掲げ、当時の価値観では最下層と位置付けられ何も生まないと定義された商業を通じ、冷静にソロバンをはじき、論語の心を持ち、藩閥の妨害を交わしながら銀行を設立して庶民からお金を募り公共事業を成功させ国を豊かにするというサイクルを構築していく様はとても面白く読めました。

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2021/05/03

「論語とソロバン」童門冬二著、祥伝社、2000.02.20 314p ¥1,785 C0093 (2021.04.29読了)(2021.04.19借入) 副題「渋沢栄一に学ぶ日本資本主義の明日」 著者は、本を書くにあたって色々調べます。調べたことをどこまで書くか? というところで...

「論語とソロバン」童門冬二著、祥伝社、2000.02.20 314p ¥1,785 C0093 (2021.04.29読了)(2021.04.19借入) 副題「渋沢栄一に学ぶ日本資本主義の明日」 著者は、本を書くにあたって色々調べます。調べたことをどこまで書くか? というところですが、…。 「駿府というのは駿河国の府中(国府の所在地)という意味だ。甲府が甲斐国の府中というのと同じ意味である。」(7頁) 駿府を静岡と変えたいきさつも書いてあります。(7頁) 栄一が静岡藩の再建に着手したころ、「政府発行の紙幣」太政官札の貸し付けが行われました。そこで太政官札の発行に携わった三岡八郎・由利公正の話が出てきます。(96頁) 96頁から113頁まで、18頁ほど続きます。 静岡にいた栄一に東京の太政官から呼び出しがかかり、大蔵省の租税正(そぜいのかみ)を命ぜられます。伊達宗城、大隈重信、伊藤博文、井上馨、の下で働くことになります。 そこで、伊達宗城の話が始まり153頁から165頁まで続きます。 183頁に西郷隆盛が登場し、二宮金次郎の報徳仕法の話が始まります。204頁ぐらいまで続きます。結構力が入っています。 七分積立金という話が出てきて、松平定信のことが290頁から295頁まで述べています。 いろいろと、寄り道で学べる本になっています。 【目次】 慶喜との再会 静岡藩再建 人生意気に感ず 経世済民 日本金融の礎 論語とソロバン あとがき ☆関連図書(既読) 「青天を衝け(一)」大森美香作・豊田美加著、NHK出版、2021.01.30 「雄気堂々(上)」城山三郎著、新潮文庫、1976.05.30 「雄気堂々(下)」城山三郎著、新潮文庫、1976.05.30 「最後の将軍 徳川慶喜」司馬遼太郎著、文芸春秋、1967.03.25 「徳川慶喜」百瀬明治著、火の鳥伝記文庫、1997.11.15 「徳川慶喜」堀和久著、文春文庫、1998.02.10 「春日局」童門冬二著、知的生きかた文庫、1988.06.10 「琉球王朝記」童門冬二著、三笠書房、1992.10.31 「黒田如水」童門冬二著、小学館文庫、1999.01.01 (2021年5月3日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 近代日本が進むべき道はこれだ! 慶応三年(1867)、徳川昭武の随員として渡仏した渋沢栄一が現地で見たものは、“人間愛の理念”に裏打ちされた資本主義社会であった。渋沢が終生にわたって標榜した「士魂商才」「論語(道徳)とソロバン(経済利益)の一致」の思想は、この時萌芽したといえる。帰国後の渋沢は新国家建設に邁進した。大蔵省の組織改革、株式会社・銀行の設立と育成、さらに社会福祉、教育、国際交流…。渋沢にとって私利は即ち利他(他を利する=利益還元)であり、一貫して公益の追求者であった―。歴史評伝の第一人者が、独自の視点から“日本資本主義の父”の生涯をたどり、失速した現代日本再生への指針を示す快作。

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2019/11/18

渋沢栄一の生き方を細かに記されている。 何気に描写の繰り返しが気になったが、 現代にも通ずる、考え方もあり、参考になった。

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2018/11/15

中日に入った根尾くんが読んだ本ということで借りてみた。 渋沢栄一本人が書いたものを読まないと、、、

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2009/10/17

渋沢栄一の伝記。大政奉還後、徳川慶喜が静岡の一大名になって、そのもとを訪れるところから始まる。静岡商法会所を設立し静岡藩の再建に尽くすが、東京に呼び戻され大蔵省の役人に命ぜられる。当時はまだ内閣も幕末の薩摩、長州等の今で言う派閥があり、元幕臣の栄一は苦労する。その中で貫かれている...

渋沢栄一の伝記。大政奉還後、徳川慶喜が静岡の一大名になって、そのもとを訪れるところから始まる。静岡商法会所を設立し静岡藩の再建に尽くすが、東京に呼び戻され大蔵省の役人に命ぜられる。当時はまだ内閣も幕末の薩摩、長州等の今で言う派閥があり、元幕臣の栄一は苦労する。その中で貫かれているのが「論語と算盤」であり、「士魂商才」である。なんどか出てくる言葉に「大蔵省は各省庁の言いなりになる役所ではない。査定権を持ち、入るをはかって出ずるを制する」今の日本の赤字国債、借金づけの財政を見たらどう言われるであろうか。

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