風葬の城 の商品レビュー

内田康夫(著者)

会津を訪れた浅見光彦…

[文庫ＯＦＦ]

会津を訪れた浅見光彦の目の前で塗師が謎の死を遂げた。その息子も帰郷途中で失踪してしまう。第一発見者となった光彦は、新人教師の安達理紗と共に事件解決へ乗り出す。

2019/12/05

今回の舞台は会津。
墓を動かしていいのか？と、そっちの心配をしてしまった。
しかも、近藤さんの墓だそ(実は新選組ファン)
物語の方も、浅見さんの第六感がちょうど良かったんじゃないかと思いました

2010/06/20

いつ浅見光彦が刑事局長の弟であることが分かるのかが楽しみで読んでいたのだけれど、それはかなり後半で、さらぁ～っと書かれてしまった気がする。それに毎回そのことが分かった途端の警察の態度がある意味水戸黄門みたいな地位逆転みたいな状況が楽しいのです。
ということはさておき。
主人公浅見光彦よりもその周りの人たちの心情がすごく現れていて、浅見に対する見方も人によっていろいろあることがこの作品に感じられました。
ストーリーは、会津という地域を舞台にその地に住む人々の特性や歴史に反映された人の情的な想いがずっしりとまとめ上げられ、最終的に犯人（というか計画者といった方がも知れない）が一番こだわっていたのではないかと。また、その歴史があるからこその事件だということに納得させられました。
ま、真実は闇の中。って感じで終わっているのだけれど、実際このストーリーの続きがあるのであれば、どう考えても行政的な話になってしまうだろうなーとか思うのであります。