月光ゲーム Yの悲劇'88 の商品レビュー
◆あらすじ◆ 夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々───江神部長や有栖川有栖らの一行を,予想だにしない事態が待ち構えていた。 矢吹山が噴火し,偶然一緒になった三グループの学生たちは,一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったの...
◆あらすじ◆ 夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々───江神部長や有栖川有栖らの一行を,予想だにしない事態が待ち構えていた。 矢吹山が噴火し,偶然一緒になった三グループの学生たちは,一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。 その極限状況の中,まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。 その魔の手にかかり,ひとり,またひとりとキャンプ仲間が殺されていく……。 いったい犯人は誰なのか?そして,現場に遺されたYの意味するものは何? 平成のエラリー・クイーン=有栖川有栖の記念すべきデビュー長編。 「本書は、閉ざされた空間で起こる連続殺人事件がメインテーマである。第一の死体の傍らにYと記されたダイイングメッセージが残されており、そこから『Yの悲劇'88』というきわめて魅力的な副題が生まれてくる、結末近くには型通りの読者への挑戦状が挿入されており、クイーン・タイプの謎解きミステリを愛する読者には(かく言う筆者はもとより)格好の贈り物といえよう」鮎川哲也
Posted by
ある時書店で学生アリスシリーズの新作を発見いたしまして。 てっきり三部作だと思っていたので驚きつつ、じゃあこの機会に読んでみるか、と。 作家アリスの方は一冊のみ読んだことがあったのですが、学生アリスは全くノータッチでしたんで。 いやはや、ここまで本格的推理物だとは存じ上げませんで...
ある時書店で学生アリスシリーズの新作を発見いたしまして。 てっきり三部作だと思っていたので驚きつつ、じゃあこの機会に読んでみるか、と。 作家アリスの方は一冊のみ読んだことがあったのですが、学生アリスは全くノータッチでしたんで。 いやはや、ここまで本格的推理物だとは存じ上げませんでした。 終盤で江神さんが謎解く前に読者に向けての挑戦ページがあってビビリました。 これって推理物では普通なのかなぁ? 私推理風味小説は好きだけど本格的ミステリはほとんど読んだことないのでよく分かりませんが。 まぁ私は推理物は推理せずにストーリーのみ楽しむ派なので、1秒後にはページを捲っておりました。 答えを聞いても、ほうほう成る程ね、言われてみればそうかもね、という実に明かし甲斐のない感想しか出ませんよ(笑) 正直、人物が多すぎて把握できなかったっていうね!! 私、高校時代クラスメート40人の顔と名前一致させるのに2年間かかったのに! (そしてもう8割方忘れた) ……無理だよorz と、いいつつ手元には何故か孤島パズル(次巻)があったり。 アレ何故だろうおかしいな……気長に進みます。
Posted by
学生アリスシリーズの第1作。 クローズド・サークルもの。 エラリー・クイーンの影響が垣間見えるような、論理立てた推理が展開される。 犯人はそれほど意外性がなく、トリックもさほど目新しいものではないが、(書かれたのは相当前ということもあるが) 主人公(有栖川有栖)たちを襲う火山噴火...
学生アリスシリーズの第1作。 クローズド・サークルもの。 エラリー・クイーンの影響が垣間見えるような、論理立てた推理が展開される。 犯人はそれほど意外性がなく、トリックもさほど目新しいものではないが、(書かれたのは相当前ということもあるが) 主人公(有栖川有栖)たちを襲う火山噴火や、有栖の恋などが上手くからめてあり、楽しく読めた。
Posted by
キャンプに出かけたら、噴火はするわ殺人は起こるわの大騒ぎ。 殺人よりも噴火の展開の方が、私としてはドキドキさせられた。
Posted by
推理小説の王道。学生アリスシリーズの第一弾 キャンプ場に集まった大学生グループ。殺人が起きるものの、火山が噴火し、道がなくなり、取り残される・・・ 有栖川氏が数々の推理小説の影響を受けているのがよくわかります そのせいか、やっぱパクリっぽいなって感じ 書かれた時代もあるけど、...
推理小説の王道。学生アリスシリーズの第一弾 キャンプ場に集まった大学生グループ。殺人が起きるものの、火山が噴火し、道がなくなり、取り残される・・・ 有栖川氏が数々の推理小説の影響を受けているのがよくわかります そのせいか、やっぱパクリっぽいなって感じ 書かれた時代もあるけど、今読むと回りくどくて古い表現が多いので、ちょっと引く・・・ 登場人物がやたらと多いののも難点かな? それ以外はお話としては良かったです
Posted by
初・有栖川有栖。本編全体に漂う幻想的な雰囲気が印象的でした。ミステリとしてはそんなにわくわくしなかったけれど。つぎは女王国の城を読む予定。
Posted by
「十角館の殺人」に続き、こちらも15年ぶりの再読。デビュー作とは言え何度も改稿を重ねているためか、本筋以外の文章も楽しめる。まだ多少のロジックに弱いところがあるけど、本格の本流とも言える作者だけに緻密な推理が展開される様は、もやもやが晴れていく爽快感がある。殺人事件が社会的にどう...
「十角館の殺人」に続き、こちらも15年ぶりの再読。デビュー作とは言え何度も改稿を重ねているためか、本筋以外の文章も楽しめる。まだ多少のロジックに弱いところがあるけど、本格の本流とも言える作者だけに緻密な推理が展開される様は、もやもやが晴れていく爽快感がある。殺人事件が社会的にどう処理されたのか曖昧にしているラストも、後味を良くする巧みな割愛。“淡くて切ない夏の思い出“的な読後感が心地良い。
Posted by
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中...
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。
Posted by
有栖川有栖さんの作品を読むのは初めてw 少し設定に無理があるかな?って思ったのと 登場人物が多すぎたような・・・ 凄く期待してたんだけど 物足りなさを感じた作品だったかな?
Posted by
久しぶりに読んだ本格推理小説。エラリー・クインに触発された作者が、物語の途中で「読者への挑戦」として犯人当てを促している。残念ながら外れてしまったが、とても面白かった。青春時代の甘酸っぱさやほろ苦さなどが懐かしくよみがえってくる内容だ。
Posted by