人工心臓 の商品レビュー
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ミステリーだけではないいわゆる作品評論もあります。 でも謎解き作品がスパイスが効いているというか おっかないどす黒い感情を抱かせてくれるのは 取っても印象的でした。 復讐劇や、スットコドッコイな作品にその強みは 現れていて特に宝石窃盗団の破滅劇(!)を描いた 「稀有の犯罪」はちゃんと悪は滅びるを 地で行く名作だと思いました。
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医学者・作家・翻訳家であった 小酒井不木(1890-1929)の主要作品集。 苗字の読み方が媒体によって「こさかい」だったり 「こざかい」だったりとバラついているが、 この本のカバー折り返しの作者紹介には Kozakai Fuboku と表記されている。 内容は『新青年』他、 雑...
医学者・作家・翻訳家であった 小酒井不木(1890-1929)の主要作品集。 苗字の読み方が媒体によって「こさかい」だったり 「こざかい」だったりとバラついているが、 この本のカバー折り返しの作者紹介には Kozakai Fuboku と表記されている。 内容は『新青年』他、 雑誌掲載短編と探偵小説を巡るエッセイ。 表題作は死亡直後の人間を蘇生させる「人工心臓」を製作し 実験する医師の話。 1920年代という、 モダニズム&エログロナンセンスの時代に、 血清学の権威が自ら病魔に脅かされつつ綴った、 宿命的に血の匂いを含んだ作品に、しばし陶然。 高解像度のイメージを浮かび上がらせる 冷ややかで端正な文体が耽美でエロティック。 それでいて黒いユーモアも忘れていないところが素敵。 ついでながら、 山田章博氏の装画も内容に相応しく麗しい。
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本業は医学博士の作者が、大正~昭和初期に発表した短編集。 殺人事件の容疑者を自白させるために、目の前で殺した死体を解剖するなど、無茶な話が満載。
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