風の万里 黎明の空(上) の商品レビュー
しまった、刊行順に読むたちなのに話の続きだからこっちと思って読み始めてしまった。 以前読んだ時にはとにかく小娘2人がムカついてしょうがなかったが、歳を経て、もちろん情けない思いはあるけど、少しだけ応援する気持ちが持てるようになっていた。それにしても陽子はどこまで賢君となっていく...
しまった、刊行順に読むたちなのに話の続きだからこっちと思って読み始めてしまった。 以前読んだ時にはとにかく小娘2人がムカついてしょうがなかったが、歳を経て、もちろん情けない思いはあるけど、少しだけ応援する気持ちが持てるようになっていた。それにしても陽子はどこまで賢君となっていくのか。すごいわ。
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人は辛いことがあると、全てを周りのせいにして自分の行為や不満を正当化する。 その方が楽に生きられるから。 そう言われたような内容だった。 ふと、自分の状況を振り返っている時にこの言葉を思いだして身震いした。 清秀と鈴の会話で 『「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこか...
人は辛いことがあると、全てを周りのせいにして自分の行為や不満を正当化する。 その方が楽に生きられるから。 そう言われたような内容だった。 ふと、自分の状況を振り返っている時にこの言葉を思いだして身震いした。 清秀と鈴の会話で 『「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこから抜け出すために必死になるんだよ。それをする気になれないってことはさ、ねえちゃん、実は抜け出したいと思うほど苦しくなかったんだよ」(中略)「だったら、話は簡単だろう。ねえちゃん、死ぬ気になるほど辛くなかったんだよ。気持ちよく不幸に浸っているやつに、同情するやつなんかいないよ。だってみんな自分が生きるのに一生懸命なんだから。自分だって辛いのに、横から同情してくれ、なんて言ってくるやつがいたら、嫌になるよ。-当たり前だろう?」』 まったくその通り。 この文章を何回も読み込んでいたのに、実際にその場になって経験して振り返ってみないと、共感出来ないなんて! 何故だか、笑いがこみ上げてきた。
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突然放り込まれた人生の流転。 現在の自分の境遇を受け入れられない3人の娘たち。 自分はダメな存在だ・・・。 どうしてこんな目に合うの? だが、それぞれがそれぞれの出会いによって 少しずつ変容していく。 そして、彼女たちはある地点へ向かって歩んでいく。 彼女たちが下巻でどうなるのか...
突然放り込まれた人生の流転。 現在の自分の境遇を受け入れられない3人の娘たち。 自分はダメな存在だ・・・。 どうしてこんな目に合うの? だが、それぞれがそれぞれの出会いによって 少しずつ変容していく。 そして、彼女たちはある地点へ向かって歩んでいく。 彼女たちが下巻でどうなるのかが楽しみです。
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本って速く読むと入り込む集中力というか、想像が止まなくなって、世界観にどっぷり落ちていく気がします。 何度も読んでいるから、どんどん読み進められます。 右も左もわからない朝廷で、何が正しいのかわからない陽子。そんな陽子の味方となる人達と出会う物語です。 景麒の不器用さ、陽...
本って速く読むと入り込む集中力というか、想像が止まなくなって、世界観にどっぷり落ちていく気がします。 何度も読んでいるから、どんどん読み進められます。 右も左もわからない朝廷で、何が正しいのかわからない陽子。そんな陽子の味方となる人達と出会う物語です。 景麒の不器用さ、陽子も真面目だから、2人の関係がもどかしい。でも、景麒は陽子のこと大好きなんだろうなというのが伝わります。(ちなみにここに書いてあることは色恋の話ではありません。) <以下引用> 「知ってなきゃいけなかったんだ。公主の祥瓊より、おいらのほうが芳に詳しい。それって襤褸を着るよりも恥ずかしいことだって、分かってるか?」(上巻p.321) 楽俊・・・すごい。なんだか私にもグサっときました。知らない、自分さえよければいい、これって自分にもあてはまることだと思ったからです。私は、自分に甘いから、自分を守ることに精一杯でそんなところを反省しました。 本の登場人物たちのように、自分の弱さ・悪さに向き合えるようになれるかな。
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再読ですが、 ここで終わるのぉおお!?orz というタイミングで‥ 引き込まれすぎて 呆然としたまま 下巻が‥自宅! 出先でやきもきでしたorz
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再び中嶋陽子さん(*^-^*) 最初が陽子さんでしたからね、これが一番楽しみだ。 陽子さんのその後、気になって仕方ない。 大木鈴、祥瓊という二人の女性と邂逅し、 物語はクライマックスへ。。。 この二人の女性が、どう物語に絡んでくるのか ヒヤヒヤしながら読み進めて行った。 何と...
再び中嶋陽子さん(*^-^*) 最初が陽子さんでしたからね、これが一番楽しみだ。 陽子さんのその後、気になって仕方ない。 大木鈴、祥瓊という二人の女性と邂逅し、 物語はクライマックスへ。。。 この二人の女性が、どう物語に絡んでくるのか ヒヤヒヤしながら読み進めて行った。 何となく二人とも、どことなく棘があり剣呑な雰囲気を醸している。。。 下巻へ続く。
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読み返し。 最後の軍を制圧する時の陽子が本当に格好良くて好きです。剣術ももちろんなのだけど、それ以上に気持ちの上で強くなった陽子が素敵です。 それは祥瓊や鈴も。 楽俊や虎嘯はまた違った強さなのだけれど、それもまたいい強さ。 毎回この強さが欲しいなって思うのですが、なかなかどうし...
読み返し。 最後の軍を制圧する時の陽子が本当に格好良くて好きです。剣術ももちろんなのだけど、それ以上に気持ちの上で強くなった陽子が素敵です。 それは祥瓊や鈴も。 楽俊や虎嘯はまた違った強さなのだけれど、それもまたいい強さ。 毎回この強さが欲しいなって思うのですが、なかなかどうして難しい。
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たんなる ファンタジーを越えた物語だと思う 自分(人間)の中にある ねたみ そねみ 人をうらやましがってしまう心 なげやりな気持ちに 気付かされてしまう いや それでも やっぱり 生きていくのだ 読みながら 自問自答してしまう そんな一冊ですね
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世界は一緒なのに、毎回、違うテーマを描ききる十二国記シリーズ。今回は、自己中心性、傲慢の克服か。(上)は読んでいてムカムカ。後半はどうなるか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界の理が分からず、気が付けば官たちの顔色を窺ってばかり・・・このままではダメだと王宮を離れる陽子。海客として流れ着き、二度と故郷に戻れない、誰にも優しくされないことを嘆く鈴。王宮での華やかな生活を忘れられず、自分に向けられる憎しみが理解できずに妬みを膨らませていく祥瓊。 「私はこんなにも不幸なのよ」「自分は悪くない。悪いのは他人だ」という鈴と祥瓊の姿にイライラさせられる一方、自分の中の甘えた気持ちを見せられているようで胸が痛む上巻。 ブログ:「十二国記 風の万里 黎明の空」小野不由美|3人の少女の成長と変わりゆく慶国を描いた物語 https://choco-mintonz.com/hobby-life/twelve-kingdoms-4
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