渋沢龍彦全集(15) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
映画に出てくる異常な世界を集めています。「エクソシスト」「マラー/サド」「バーバレラ」「昼顔」「コレクター」「ガリガリ博士」などです。ゲテモノ路線ともいうべき映画ばかりです。この中でカトリーヌ・ドヌーブを著者が好きであることを隠していませんが「その不思議な魅力」を説明した文が一番印象に残りました。複雑な陰翳によって成立している魅力とのこと。神経症的な現代に相応しいそうです。「反撥」「悪徳の栄え」「昼顔」「哀しみのトスタリーナ」はいずれも見ておりませんが、確かに「シェルブールの雨傘」の一番最後の表情からもそれは感じるところです。
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