間諜 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸末期、売れっ子芸者おむらが、薩摩藩の恋人藩士の頼みで英軍艦の船長の妾・ラシャメンとなって英国公使館に潜入、間諜(スパイ)として活躍するさまを描く。間諜おむらの生い立ち生き様より、黒船来航以来の尊王攘夷運動、幕府弱体化、薩摩藩の藩主の父親久光の行列を横切ったイギリス人の商人達を無礼うちにした生麦事件等の、背景を描くため500ページ超える膨大なボリューム。生麦事件に対する英国公使ニールからの賠償請求に、第14代将軍家茂の上洛途中での幕府の小田原評議が歯痒い。外交下手はこの時代から変わらない、、、。
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