風よ。龍に届いているか の商品レビュー
ベニー松山氏のウィザードリィのノベライズ第二弾。 ゲームを知らなくても、硬派なファンタジー小説としてかなり クオリティーが高いのでオススメです。
Posted by
ベニー松山氏のウィザードリィ小説第2弾として94年9月に出版された小説。詳細はWikipedia 小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているかを参照いただければわかるかと思うが、前作、『隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ』の一部登場人物の子孫が活躍する。 前作は戦士から...
ベニー松山氏のウィザードリィ小説第2弾として94年9月に出版された小説。詳細はWikipedia 小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているかを参照いただければわかるかと思うが、前作、『隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ』の一部登場人物の子孫が活躍する。 前作は戦士から侍に転職した人間族のスカルダが主人公であり、青年の成長と武士道というのがふりかけのようなサブテーマになっていが、本作では、前作のジャバ(盗賊から忍者へ転職)の子孫である、忍者ジヴラシアが主人公となっている。 ベニー松山氏の凄さは入念かつ独自の世界観の構築と複線の緻密さ、そしてバックに隠れているテーマの一貫性そして、それらを一気に書ききる表現力にあると思う。 特に本作ではウィザードリィに存在するリルガミンの歴史(マルグダ王女とアラビク王子、魔人ダバルプス)について、本来であればかなり難解なストーリーとのため除外することもできるのだろうが、それをうまく本ストーリーに折込、完全に同化させているところに、驚きを覚える。 また、オリジナルゲーム「Wizardry #3 - Legacy of Llylgamyn (リルガミンの遺産) 」に存在する「悪」と「善」という設定についても丁寧に言及されている。 ウィザードリィが日本でこれほどまでに根強いファンを持ち続けているのも、オリジナルを越えるこのような小説が日本人によって書かれたことも大きいと思う。 まだまだ驚いたり、ワクワクとする複線があって、2日間くらいで一気に読みきってしまいました。 前作を遥かに越えるスケールと感動でした。 すでに15年も前の作品なのですが、第3作って出ないかなぁ。 童心に戻った瞬間でした。
Posted by
「隣り合わせの灰と青春」の続編。 登場人物などの細かい描写や、得体の知れない敵の恐怖、リアルな緊張感は前作以上。 男が男に惚れる作品だなぁ。(BL的な意味では無く)
Posted by
- 1