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不思議な少年第44号 の商品レビュー

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2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少女革命ウテナ等のアニメ作品の監督である、幾原邦彦監督の好きな小説だということで読んでみた。 粗筋が聞いていた内容とは少し違い困惑する。 どうやら「不思議な少年」と「不思議な少年 第44号」は別の作品のようだ。 (前記の作品はどうやら他の人間の手が加えられたものらしい) 読み進めてみたが、難解であり理解が難しい。 ペシミズムの世界と謳った作品であったが、44号のラストの台詞に集約されているのだろう。 以下引用。 “神なんていうものは存在しない。宇宙だって、人類だって、地上の生活だって、天国だって、地獄だって、存在しないのだ。それはみんな夢なのだ。グロテスクでバカバカしい夢なのだ。何ものも存在しないのだ、『きみ』以外にはね。そして『きみ』も『考え』にすぎないのだ。” “さすらいの『考え』、役立たずの『考え』、帰る家もない『考え』かのだ。そして空虚な永遠のなかでひとり寂しくさまよってきるのだ!”

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2016/12/14

積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 26/56 ’16/12/13 了 今はもう潰れてしまった古本屋で10年ほど前に購入。 このチャレンジを良い機会に読んでみたが…… 常軌を逸するレベルで面白くない。 冗長な婉曲表現の波状攻撃がただただ苦痛。 最後の4ページ...

積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 26/56 ’16/12/13 了 今はもう潰れてしまった古本屋で10年ほど前に購入。 このチャレンジを良い機会に読んでみたが…… 常軌を逸するレベルで面白くない。 冗長な婉曲表現の波状攻撃がただただ苦痛。 最後の4ページの形而上学的な宇宙観以外は要らない。 ただし、当時キリスト教圏で神の不存在を説いたのはセンセーショナルだったのではないか。「私」(本作においては『きみ』=アウグスト)という存在が知覚して初めて、「私」の中に宇宙が存在しうる、という形而上学的認識論を大衆小説で展開しようとしたのは挑戦的だったと言えるのでは無いか。 そんな風に思った。 「〜その産物は夢であり、きみはその夢の創り手なのだ。(略)神なんていうものは存在しない。宇宙だって、人類だって、地上の生活だって、天国だって、地獄だって、存在しないのだ。それはみんな夢なのだ。グロテスクでバカバカしい夢なのだ。何ものも存在しないのだ、『きみ』以外にはね。そして『きみ』も『考え』にすぎないのだ。」(P259)

Posted byブクログ

2014/06/30

マークトゥエイン感を壊すのには最適な1冊。難解であり、引き込まれる所もある。が、やはり難解であった。。。

Posted byブクログ