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ロンドン・ペストの恐怖 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2020/11/23

コロナ禍で歴史に学ぼうと読むことにした。図書館で借りた。 1665年ロンドンを襲ったペストを当時2歳だったデフォーがノンフィクションの体裁で書く報告書。 序盤は「こうすればペストは治る」なんていう偽医者や「ロンドンは滅びる」という自称占星術師などが大発生したという。 コロナでも...

コロナ禍で歴史に学ぼうと読むことにした。図書館で借りた。 1665年ロンドンを襲ったペストを当時2歳だったデフォーがノンフィクションの体裁で書く報告書。 序盤は「こうすればペストは治る」なんていう偽医者や「ロンドンは滅びる」という自称占星術師などが大発生したという。 コロナでも変わらずこういうのはあった。 流行後のロンドン市がどういう対策をとったか、という紹介もあり。ちゃんと感染者数の報告と死亡者の報告をしている。 どんどんひどくなっていくが、終いには住民が地獄のような事態を受け入れるしかないという諦観を抱いた頃、急速に収束する。 デフォーは科学的な目線で見ている。呪いや罰といった超自然的な解決に逃げていない。こんなものすごい人数が死ぬ疫病を目の当たりにしたらそう考えてしまいそうなものだ。ただし収束したのは神の慈悲だと捉えている。 抄訳らしいが十分面白い。面白いところだけ抜き出したのかもしれない。

Posted byブクログ

2020/05/30

「ロンドン・ペストの恐怖」D.デフォー著・栗本慎一郎訳、小学館、1994.07.20 270p ¥1,300 C0398 (2020.05.30読了)(2006.01.26購入) 【目次】 第一章 発端 第二章 受難 第三章 放浪 第四章 戦い 第五章 復活 解説 栗本慎一郎 ...

「ロンドン・ペストの恐怖」D.デフォー著・栗本慎一郎訳、小学館、1994.07.20 270p ¥1,300 C0398 (2020.05.30読了)(2006.01.26購入) 【目次】 第一章 発端 第二章 受難 第三章 放浪 第四章 戦い 第五章 復活 解説 栗本慎一郎 リスト・オブ・ブックス  『ロビンソン・クルーソー』ダニエル・デフォー著  『三銃士』デュマ著  『水と原生林のはざまで』シュヴァイツェル著  『ペスト』カミュ著  『夜と霧』V・E・フランクル著  『嵐が丘』エミリー・ブロンテ著  『長距離走者の孤独』シリトー著  他 ☆関連図書(既読) 「ロビンソン漂流記」デフォー著・吉田健一訳、新潮文庫、1951.05.31 「ペスト」カミュ著・宮崎嶺雄訳、新潮文庫、1969.10.30 「アルベール・カミュ『ペスト』」中条省平著、NHK出版、2018.06.01 「ペスト大流行」村上陽一郎著、岩波新書、1983.03.22 「デカメロン物語」ボッカチオ著、現代教養文庫、1969.07.30 「死の舞踏」木間瀬精三著、中公新書、1974.05.25 (「MARC」データベースより)amazon 1665年、50万都市ロンドンの六分の一の命を奪ったペスト。当時幼少だったデフォーは長じてから、その酸鼻の様子を生き残った人々に聞いて歩いた。極限の状況で人間はどんな行動を取るのかをペストの恐怖と共に明かす。

Posted byブクログ

2020/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロンドンで起きたペスト大流行と終焉の顛末を ロビンソンクルーソーの作者として有名なデフォーが書いた本。 ロンドンの地図があり このあたりが濃かったとか このあたりが閉鎖されたとか生々しい。 主人公は皆がロンドンから逃亡するなから 逃亡する機会を失いロンドンにのこり一命を取り止める。 デフォーがなぜこの本を書いたのかというと 再びイタリアでペストが流行しまたロンドンに来そうな気配があったからだ。 つまりなんとかロンドンの人が生き残れるようにあわてて書いたのである。 コロナウイルス騒ぎの昨今ですが この本を読んだこともわすれていたので 思い出して書きました。

Posted byブクログ