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幽霊世界 の商品レビュー

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幽霊をテーマにしたホ…

幽霊をテーマにしたホラーアンソロジー。マキャモンの表題作「幽霊世界」も良いが、クーンツのエッセイも必読。

文庫OFF

2011/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これも一度手放しているホラー・アンソロジーの佳品。タイトル通り、テーマは「幽霊」。 人類史始まって以来の死人という死人が戻ってくる悪夢を描いた表題作他、様々な形の幽霊譚が17編。ふつう「幽霊話」というと我々日本人はひゅ~どろどろ、この世に怨念やら他の思いを残したものが現れる…という限定されたパターンのもの、敢えて言えばホラーというよりも“怪談”の類を想像してしまうのだが、ここに収録されている作品は必ずしもそればかりではない。否、そういう類はむしろ少なく、モダンホラー・アンソロジーと呼ぶに相応しい。その意味で、吸血鬼テーマでありながら、単なるヴァンパイアだけを扱ってはいないアンソロジー「血も心も」と、位置付け的には近いものがあるのかもしれない。 個人的オススメは、ヴェトナムで重傷を負って戻ってきた旧友が語る恐怖を描いた、モンテルオーニ(↓の「破滅の使徒」の著者でもある)の「真実の輪」。 ユーモラスな序文、クーンツがホラーの真髄について語った巻末エッセイも興味深い。

Posted byブクログ