水彩画のような血 の商品レビュー
コンスタンチンと妻と…
コンスタンチンと妻とロマーノの「愛と自由」への道を描く長編。
文庫OFF
2016/9/18 サガンらしさ、を求めて手に取った作品。 内容を知らず、とにかくサガンの空気をふと味わいたくなって。 読んでから『これはサガン?』と、違和感がじわじわと沸き上がってきました。 主役のキャラクターも、そもそも主役が男性なのも、今まで読んだサガンからのイメージが...
2016/9/18 サガンらしさ、を求めて手に取った作品。 内容を知らず、とにかくサガンの空気をふと味わいたくなって。 読んでから『これはサガン?』と、違和感がじわじわと沸き上がってきました。 主役のキャラクターも、そもそも主役が男性なのも、今まで読んだサガンからのイメージが程遠くて。 つい訳者まで再確認してしまった程でした。 何となく、じりじり、やきもき、腑に落ちない気持ちで読んでいました。 どこか切実さも感じて、折々、ああ面白いな、と思ったり。 最後にかけて、一気に好きになりました。この作品を。 いつもサガンは、一粒の真実を落とす方という気がしますが、 今回は、より多くの事実の中に、主観的な世界があるような、 今まで読んできた作品とは、まるで異なる印象を受けました。
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