桶物語・書物戦争 他一篇 の商品レビュー
『ガリヴァ旅行記 』…
『ガリヴァ旅行記 』で有名なスフィフトと作品です。宗教界の争いを徹底的に諷刺した『桶物語』。近代と古代の学問の愚劣な優劣論争を痛烈に暴露した『書物戦争。両方とも、『ガリヴァ旅行記 』以上に強烈な風刺となってます。
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宗教界の争いを徹底的…
宗教界の争いを徹底的に諷刺した『桶物語』。近代と古代の学問の愚劣な優劣論争を痛烈に暴露した『書物戦争』。いずれにも、若き日のスウィフトの自信に満ちた諧謔と皮肉が躍動している。
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魔書というものがこの世にはある。うっかり読むと引き込まれてしまって、帰って来れなくなる本だ。ガリバー旅行記で一度それを体験しているのだけれど、いままた、スウィフトの呪力に飲まれそうになっている。精神の余裕のないとき、絶対に読んではいけない。もう遅いけれども。 ...
魔書というものがこの世にはある。うっかり読むと引き込まれてしまって、帰って来れなくなる本だ。ガリバー旅行記で一度それを体験しているのだけれど、いままた、スウィフトの呪力に飲まれそうになっている。精神の余裕のないとき、絶対に読んではいけない。もう遅いけれども。 本書はキリスト教を弾劾する、風刺悪辣痛罵冷笑に満ちた、まっくろなユーモアの本である。予備知識がないと笑うことはおろか理解することもできないうえ、昭和二十八年版は旧字旧仮名遣、わかりにくいことこのうえないが、いったん慣れてしまうと後はただ彼(スウィフト)の怒りに身をゆだねるばかりである。青少年が読んだらたぶん人格が暗く偏る。青年が読めばきっと鬱になる。おすすめしない。
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