うろこの家 の商品レビュー

皆川博子【文】,岡田嘉夫【絵】

岡田義夫さんの美麗な…

[文庫ＯＦＦ]

岡田義夫さんの美麗な絵と皆川博子さんの耽美で毒のある短編が楽しめる豪華な本。私が初めて読んだ皆川作品で、以来ファンになりました。

岡田義夫の挿絵と皆川…

[文庫ＯＦＦ]

岡田義夫の挿絵と皆川博子の短編。凄絶なまでに美しく、はまること間違い無しです。

妖しく恐ろしい物語と…

[文庫ＯＦＦ]

妖しく恐ろしい物語と、妖艶なイラスト。まぎれもなく買って損はない一冊です。

挿絵もとてつもなく耽…

[文庫ＯＦＦ]

挿絵もとてつもなく耽美。幻妖な世界です。

2012/03/22

図書館から借りました

　ホラー。耽美。短編集。時代物系。

　舞台はいろいろ。
　琉球王国っぽいところ、インドっぽいところ、戦国時代、中国の阿片窟。大正時代ぐらいの貴族のお屋敷？

　読みにくいところも多いが、絢爛豪華。
　絵を先に貰って物語を書いたり、話が先行して物語ができたりと。
　双方がこれでもかっと相手が困るような作品を出していったとかいう裏話。（仲良しだからできるんだろうな

　印象に残ったのは美貌の小姓と、若い殿が緋毛氈の上で舞うシーン。切腹の直前に、そうして舞えることが綺麗。そして、抱き合うように死んだ二人の血をぐっしょりと吸い込む緋毛氈・・・。
　老尼（殿の愛人だった踊り子）の思い出話の中にしか出てこないのに、なんてまあくっきりと思い浮かぶんだろう。
　でも、彼女は身分が低くて、その愛した殿が死ぬところを見ていないから、それまた伝聞でしかないのだが。
　このシーンが二・三日頭から離れなかった。

2012/03/20

これが皆川博子さんの世界だ。
匂い立つ、言葉達。
言葉が、妖しく誘う花々が意思を、魂を宿したかのように。
篤と酔いしれる、至福で濃密な時間が、静かに口を開けて私を待っている。

2011/09/16

「挿絵がある小説は必ずしもラノベじゃない」
岡田氏の挿絵が物語を傑作としている。
妖気漂う何かに呪われそうだが美的な絵。
芳醇な花の香りを放っているお話。
地獄曼荼羅、十二話。

2011/07/16

美しい言葉たちに導かれて、怪異の世界に踏み入り、妖しい絵に背を押されて、恐怖の扉を開ける…。安土桃山時代の振袖鼠、琉球の紫の小蟹、マハラジャの黒い面紗の王妃、アールデコの雛人形―が芳醇な花の香りを放っている。わずか二十枚に封じ込められた絢爛華麗な地獄曼荼羅、十二話。

2009/10/04

耽美系怪談小説12作品
岡田氏の繊細な絵と、皆川氏の美しい言葉が織り成す怪談の世界は実に色っぽい。