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怪獣大戦争 の商品レビュー

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2016/09/24

『怪獣総進撃』の続編といふか、姉妹編ですね。「空の大怪獣ラドン」「モスラ」「ゴジラVSビオランテ」の3作品の原作もしくはノベライズが収録されてゐます。 「ラドンの誕生」は、映画「空の大怪獣ラドン」の原作。黒沼健氏の筆によるものであります。ラストシーンが、完成作品と大きく違ひます...

『怪獣総進撃』の続編といふか、姉妹編ですね。「空の大怪獣ラドン」「モスラ」「ゴジラVSビオランテ」の3作品の原作もしくはノベライズが収録されてゐます。 「ラドンの誕生」は、映画「空の大怪獣ラドン」の原作。黒沼健氏の筆によるものであります。ラストシーンが、完成作品と大きく違ひますね。氷漬けにして爆破するなんて。個人的には、完成作品のラストが好きであります。ゴジラ程ではありませんが、核に翻弄された悲劇性が強調されて、余韻を感じさせます。何を隠さう、わたくしは東宝怪獣ではラドンが一番のお気に入りなのです(円谷怪獣ではツインテール)。 この作品の後にもラドンは何度か映画に登場しますが、いづれもゴジラの引き立て役でわたくしは不満であります。東宝四大怪獣(ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラ)の中でも地味な扱ひなのです。是非フルCGで新作を作つていただきたい。 吉田誠氏による「大怪獣モスラ」は、原作ではなく映画「モスラ」のノベライズださうです。なるほど、関沢新一氏の完成脚本を忠実に再現してゐます。この吉田氏といふのは、解説の竹内博氏さへ「何一つ情報がない」と述べるほどの謎の人物なのです。「モスラ」といへば、純文学系作家3名(中村真一郎・福永武彦・堀田善衛)を原作に迎へたことで有名ですが、こちらは本書に収録されてゐません。読みたい方は拙ブログに以前登場した『発光妖精とモスラ』で読めます。 最後の「ゴジラVSビオランテ」の原作は、歯科医の小林晋一郎氏が投稿したもの。小林氏は高校生の時にも、円谷プロにシナリオを投稿したことがあり、それが『帰ってきたウルトラマン』の「許されざるいのち」として結実した実績を持ちます。完成作品はかなり改変されてはゐますが、ゴジラ史的にいへば平成VSシリーズのプロトタイプを作つた重要な位置を占めると申せませう。 ゴジラといへば、わたくしも「シン・ゴジラ」を観ました。ゴジラシリーズは「ビオランテ」以降は全て劇場へ足を運んで鑑賞してきたのですが、今回は迷つたのであります。「ファイナルウォーズ」みたいな困つた作品だと嫌だなとか、「シン・ゴジラ」の評判はゴジラ未体験の人が中心で、怪獣映画を見慣れた人からの評価がイマイチだとかで、逡巡したのであります。 そんな時、村井美樹さんが「面白かったー!」とツイートしてゐましたので、それをきつかけに見に行くことにしました。 最寄りの映画館で見られるかと思つたら、其処は以前6スクリーンあつたのが知らぬ間に2スクリーンに縮小されてゐて、「シン・ゴジラ」は上映してゐませんでした。衝撃。 で、次に近い映画館に行つてきました。ちやつかりメンズデイを利用。感想は「KINENOTE」に書きましたのでここでは割愛いたします。ただ、心配したほど酷い出来ではなく、一安心でした。 ぢやあ、また。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-663.html

Posted byブクログ

2015/11/09

『怪獣総進撃』と同時期に刊行された第2集。1956年公開の東宝怪獣映画の3作目は怪奇幻想作家である黒沼健による作品検討用台本(シノプシス)を当時宣伝企画の一環として「中学生の友」別冊附録としてノベライズして発表された「ラドン誕生」の再録『ラドン』、1961年、東宝製作の新怪獣映画...

『怪獣総進撃』と同時期に刊行された第2集。1956年公開の東宝怪獣映画の3作目は怪奇幻想作家である黒沼健による作品検討用台本(シノプシス)を当時宣伝企画の一環として「中学生の友」別冊附録としてノベライズして発表された「ラドン誕生」の再録『ラドン』、1961年、東宝製作の新怪獣映画のシノプシスとして純文学の中村真一、福永武彦、堀田善衛の三氏連作という豪華な形態をとって書かれた「発光妖精とモスラ」の完成台本「モスラ」を元に中学生向けの月刊誌「中学時代1年生」付録として吉田誠によるノベライズ作品『大怪獣モスラ』、1984年に公開された新生「ゴジラ」シリーズ第2弾としてストーリーを一般公募して採用された小林晋一郎によるシノプシス『ゴジラ対ビオランテ』を収録。

Posted byブクログ