マシアス・ギリの失脚 の商品レビュー
それだけは使っちゃだめだと思っていたメタ構造や、各章プロットのアナロジー、「マシアス・ギリ」もおそらく何かの言語上のスペルでは「ガルシア・マルケス」のアナグラムではないか?結局今作にとって「百年の孤独」はどの位置にあるのだろう。パロディ?オマージュ?パクリ?どのレベルであっても作...
それだけは使っちゃだめだと思っていたメタ構造や、各章プロットのアナロジー、「マシアス・ギリ」もおそらく何かの言語上のスペルでは「ガルシア・マルケス」のアナグラムではないか?結局今作にとって「百年の孤独」はどの位置にあるのだろう。パロディ?オマージュ?パクリ?どのレベルであっても作品の優劣にかかわることはないのだが、数十ページを読んだだけでそのことが通奏低音として響き続けてしまう。もし作者が読者へのこのメタメタともいえる読書感こそを狙っていたとすればすごいのだけれど。でもかなりの時間と精神力の浪費を読者に強いるこの作品執筆の動機がどうも「ダサい」のだ。別にこんな作品を頑張ってどうするんだと、鳴り続けた通奏低音は読後にそうしたメッセージに変わった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本も図書館企画、最初の書き出しに惹かれ、長編だったので。 始まりと終わり、物語は続く。朝から話をはじめよう。すべてよき物語は朝の薄明の中から出現するものだから。
Posted by
『スティル・ライフ』の淡々とした語りに惹かれて、以来読み続けている作者の、私の中での一番。 きっと近くにはティオの島があるような気がする。
Posted by
- 1