御堂筋殺人事件 の商品レビュー
浅見光彦シリーズの長…
浅見光彦シリーズの長編。大阪御堂筋で行われたパレードの最中に死んだ女性の謎に光彦が挑む。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
このシリーズの本は、浅見お坊ちゃんの情けなさに、はらはらしながら、きゅんきゅんして読む本です(こら)。 うん、まぁ、ほら、あれですよ。 トリックとか、そういうのは二の次なんです。 だって、推理小説なんて、そんなに不必要なことなんて書いてるわけじゃないんだから。 犯人はすぐわかってなんぼだと思うんですよね(こーら) なので、そこには何の文句もないんですが。 今回は珍しく。 浅見さんのお兄ちゃんにくらっとしました……。 だって、だって! 「誰も君のことを居候だなんて思ってなんかいやしないからね」 だなんて。 すごい、きゅんきゅんするよー! くらくらするよー! やっぱり、お兄ちゃんは半端なく男前なんですよ!(目いっぱい主張) でも、こういう包容力ある一言にくらくらくるようになるなんて。 男の趣味が変わったとしか思えん(むぅ) 僕、あんまり好きな人に包容力なんてものを求めるタイプじゃなかったんですけど……。 どっちかっていうと、おばかで目の離せないタイプが好きだったはずなんだけどなー……。 困った、困った。 一時期、このシリーズいっぱい読みすぎて飽きちゃってたんですが、やっぱり久々に読むといいですね。 また、気が向いたら、ちょこちょこ読みます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
推理の謎解きとともに大阪の観光案内も楽しみに 彼の作品は、推理の謎解きとともに各地の観光も楽しめる作品である。このへんに、内田作品が好かれる理由がありそうだ。 たとえば、南御堂については次のように詳しく書いている。 『南御堂というのは、一五九六年に教如上人が浄土真宗の大谷本願寺として建立したものを、その二年後にこの地に移した寺である。およそ五百メートルばかり北にある「津村別院」通称「北御堂」に対して、「難波別院」通称「南御堂」と呼ばれている。 第二次大戦の空襲で焼け落ち、現在の建物は昭和三十六年に建てられたものだ。南御堂は。西南の役の際、征討総督府が置かれたことでも知られるが、境内に松尾芭蕉終焉の地の碑があることで、ここを訪れる人は多い。 芭蕉は京都、伊賀を経て大阪に入り、元禄七年、この地で旅の生涯を終えた。実際に死んだのは南御堂の門前にあった,花屋という旅館だが、「旅に病でゆめは枯野をかけまはる」の句碑は、現在、南御堂の植え込みに建てられている』と、大阪生まれの私さえ今まで知らなかったことを、詳しく紹介してくれている。 ついでに蘊蓄を銀杏は生きた化石ともいわれ、恐竜が我物顔で歩き回っていた時からの植物だ。『植えた銀杏は埼玉産で、大阪の土壌に慣れさせるため、大正十二年に豊里苗園を設け、育苗した」と、大阪史蹟辞典に書いている。
Posted by
御堂筋のパレードでモデルさんが…とついいつもあらすじを書いてしまう浅見さんシリーズ。 毎度のことながら、「え…局長の…」の展開バリエーションが愉しい。
Posted by
- 1