短歌をよむ の商品レビュー
何冊かの短歌の入門書を読みました。わたしも歌を詠みたくなったので。 でも、一番良かったのが、この本。タイトルは「短歌をよむ」 あえて「よむ」とひらがなにしてあるのには訳があります。詠むと読む。この二つの意味を両方とも伝えたかったのですよね。 実際、歌を詠んでみて、作品がひとり歩き...
何冊かの短歌の入門書を読みました。わたしも歌を詠みたくなったので。 でも、一番良かったのが、この本。タイトルは「短歌をよむ」 あえて「よむ」とひらがなにしてあるのには訳があります。詠むと読む。この二つの意味を両方とも伝えたかったのですよね。 実際、歌を詠んでみて、作品がひとり歩きを始めるなぁと感じました。つまり歌はひとたび自分の手を離れてしまうと読み手のものなのですよね。読んだ人の心の中でいろいろな思いが生まれます。芸術作品とは、短歌であれ、小説であれ、絵画であれ、音楽であれ、すべて受け取る人のものなのですね。 つまり歌を詠むということは読むということも大切になってくるわけです。そうしたことを、この本から教えられました。
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主な内容は、”短歌の読み方”として基本的な枕詞の説明や古典の紹介と解説、”短歌の詠み方”として筆者の短歌をつくる過程を紹介、そして筆者の考える短歌の上手・下手について記載した”短歌を考える”で構成。 特に印象に残ったのは次のような点。短歌をつくるにはまず”心の揺れ”をつかまえて詠むということ。また、正岡子規の「歌よみに与ふる書」も交えての”言葉が重要か心が重要か”についての考察。そして、素人当初は苦労して悩んでもがいて必死に短歌にすることで心の揺れが人に伝わるが、慣れてくると比較的簡単に洗練された言葉が出てくるようになり技術的には上手になるものの心が伝わるかという面では下手になってゆくという考察の部分。 元々こういう分野は好きなせいか、掲載されている短歌をなぞるとなんともいえない心地良さを感じます。ただ、触発されて短歌を作ろうと思ってもなかなか言葉が出てこないことに気付きます。高校生の頃(授業で短歌を詠んだ記憶あり)は言葉がすんなり出てきたような気がします。私のみずみずしい感性(!?)は、一体どこにいってしまったのか・・・(笑)。
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短歌にする言うことは、非常に主観的な感情を一度、客観の網を潜らせことである。 主人公の自分を見つめるもう一人の自分がいなくては、定型に仕上げることは出来ない。定型のリズムに乗ることによって本来の言葉以上の力を発揮する。 確かに、私達の心を揺さぶってくれる小さな感動が日常の中にある。 ミニサイズの感動まで伸縮自在に対応できるのが短歌。聞く耳そして感じる心を持っていなければ歌は生まれない。チョッと立ち止まって自分自身を見つめなおす。そんな時間が、人の心を柔らかく、敏感にする。 リズムに首ったけ 五七五七七はそれ自体がリズムある音数だから、まとまれば、リズムは後からついてくる。
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俵さんの短歌入門は、前回書いた「考える短歌」もそうであったが、本当に分かりやすい。 決められてるわけじゃないけどこうするといいですよっていう感じ。 とっつきやすくていいと思う。
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短歌の鑑賞から作り方まで、俵万智ワールドが広がっています。 非常に読みやすい。 特に、「? 短歌を考える」は、俵万智の歌人論であるとボブは勝手に解釈しておりますが、思わず考えさせられました。 ボブもそこまで奥深く読んでみたい!
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『考える短歌』と異なり、俵万智自身の代表作が完成するまでの過程も、その必然性にたどり着くまで詳しく書かれているのがよかった。
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短歌つながりで。 俵万智さんの本は、サラダ記念日やその他も読んだことがあり、好きだ。 「短歌を読む」では観賞すること、短歌の紹介が書かれている。 この中で何首も心動かされる歌があった。 「短歌を詠む」では短歌を作ることが書かれている。 心の揺れ…自分も三十一文字に出来るのだろうか...
短歌つながりで。 俵万智さんの本は、サラダ記念日やその他も読んだことがあり、好きだ。 「短歌を読む」では観賞すること、短歌の紹介が書かれている。 この中で何首も心動かされる歌があった。 「短歌を詠む」では短歌を作ることが書かれている。 心の揺れ…自分も三十一文字に出来るのだろうか? 「サラダ記念日」の秘話(?)もあり、難なく読める。
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昔の短歌から今の短歌まで、さらにその仕組み?や用語の説明もわかりやすくしてくれていて、面白かった。やっぱり、昔の古語になると歌の意味が把握しずらくてわかんないんだけど、そこはさすが俵万智!!ますます短歌好きです。
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