夢野久作全集(2) の商品レビュー
街頭から見た新東京の…
街頭から見た新東京の裏面(市政の巻、江戸ッ子衰亡の巻、建築交通の巻、商売の巻、生活の巻)、他
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自分的にはあまり好き…
自分的にはあまり好きになれなかったが、客観的には傑作と言えるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
関東大震災から一年経った後の東京を歩き回った久作記者のルポ。 今に通じることが沢山あった。 若者の堕落っていう言葉が叫ばれる風潮はもうここから始まっていた。 それに「きたない大人」のことだったり、江戸っ子のことだったり、分かりやすくておもしろくて、最初から最後までこのテーマでもどんどん読めた。 自分の生き方を考えさせられた。
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夢野久作というと・・・知っていてもなかなか手を出せずにいる作家。 『ドグラ・マグラ』にはついていけるとも思えないが、本書に収められた「街頭から見た新東京の裏面」「東京人の堕落時代」なら、どうにか読めるかと買ってみた。 関東大震災後の世相を背景に、堕落していく「東京人」の姿を描く...
夢野久作というと・・・知っていてもなかなか手を出せずにいる作家。 『ドグラ・マグラ』にはついていけるとも思えないが、本書に収められた「街頭から見た新東京の裏面」「東京人の堕落時代」なら、どうにか読めるかと買ってみた。 関東大震災後の世相を背景に、堕落していく「東京人」の姿を描くルポ。 震災直後の、生きるための混乱(カレーライス一杯のために体を売った女性がいたとか)を描く部分は、さすがに慄然とする。 ただ、「職業婦人」の取り上げ方は、明治・大正の松崎天民「淪落の女」とほとんど変わりがなく、「新聞記者的想像力」ってこんなものなのか、と思ってしまう。
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