月の影 影の海(下) の商品レビュー
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久方ぶりに読んだけれど、やっぱり面白いし、読む手が止められない。 一般人が王さまになると聞けば王道ストーリーっぽく思えるが、まったくの逆で。人の顔色を窺ってばかりな内気な主人公・陽子が突然見知らぬ場所に連れてこられるわ、命を狙われるわで、人を全く信じられなくなるところから、周囲には優しい人がそれでもいて、裏切られるかもしれなくても相手を信じない理由にはならないと、王さまへの道を歩もうと始めるお話。 ネズミな楽俊の人型の姿のギャップが好きです。
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めちゃくちゃ面白い!辛かった上巻から一転。楽俊との出会いによって道が開けたことに心底安心した! きっとこの旅で楽俊と出会うことができなければ陽子はダメになっていただろう。希望も優しさも思いやりも全て取り戻し、これから良い王になっていくに違いない。 景麒がもっと上手く説明出来て...
めちゃくちゃ面白い!辛かった上巻から一転。楽俊との出会いによって道が開けたことに心底安心した! きっとこの旅で楽俊と出会うことができなければ陽子はダメになっていただろう。希望も優しさも思いやりも全て取り戻し、これから良い王になっていくに違いない。 景麒がもっと上手く説明出来ていれば…とも思うものの、そんな時間がないほどに大変な時だったんだな。序盤の陽子と終盤の陽子はまるで別人。景麒が驚くのも当たり前だ。 陽子と景麒の物語をもっと読みたいけれど、私の十二国記はまだまだ始まったばかり。次はどの王と麒麟に会えるだろう。
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大学生の頃初めて読んだ時はしばらくの間頭の中がこのシリーズで一杯で何度も読み返していた 山田章博の絵も元々好きだったのでほんともう素晴らしい本に出会えた!という感じだった 中学生の娘に勧めたらまんまとハマってくれて大変嬉しい。
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蒼猿の正体が判明するシーンが大好きです。 剣と魔法の物語では臆病な自分を律して強力な敵に剣を振るうことで英雄になるような話が多いと思っています。 陽子の場合は己を律して無闇に人を傷つけないと誓うことで一歩前に進めたのだと思いました。 外敵を殺めることではなく、傷つけないと誓うことで成長するところが新鮮であると同時にむしろこっちの方が現代社会に生きる私たちにとっては大事な感覚なのではと思いました。
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友達からおすすめされた読んだ。 日本と中国のような中国でない十二国という国のファンタジー。上巻は日本にいた高校生の陽子が突然、十二国に連れられ妖魔に攻撃され、人に裏切られ生きるか死ぬかを繰り返す、とても暗くて少し辛い物語だった。 下巻はなぜ陽子が十二国に連れられてきたのか、陽子が1歩幸せに近づいていく様子が面白くどんどん読み進められた。 シリーズ物なのでどんどん読んでいきたい。
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事情も分からず異界に連れてこられ、孤独で厳しい旅を強いられることとなった陽子。 過酷な旅で身も心もボロボロになるが、ある考えに達し、陽子は強くなりたいと願う。 読んだ当時中学生だった私は、陽子のこの考えにとても影響を受けました。 十二国記は私のバイブルです。
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領民を逃がすため自らは囮となって「あとは死ぬだけ」の土壇場に「国が欲しいか」、してみると尚隆は毛沢東か。延麒は周恩来か/「見事に何もないな」69〜71三年飢饉のあとのよう。王宮の御物も飾りも、兵庫の武器さえ売り払って二十年、民に課税せずしのいできた/地球並みの寿命しか持たない一般...
領民を逃がすため自らは囮となって「あとは死ぬだけ」の土壇場に「国が欲しいか」、してみると尚隆は毛沢東か。延麒は周恩来か/「見事に何もないな」69〜71三年飢饉のあとのよう。王宮の御物も飾りも、兵庫の武器さえ売り払って二十年、民に課税せずしのいできた/地球並みの寿命しか持たない一般庶民の羨望・嫉妬、常民から成る軍を動かす(当然犠牲が出る)権力者の正当性、など考慮して尚隆は交戦せず土木工事の「水攻め」を選択した/王と麒麟は運命共同体、パートナーの新奇性に反発しつつも魅力を感じ離れない。腐女子に好まれるBL要素
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楽俊が登場 獣っぽい人もいる世界なのね 国の仕組みや生物のアレやこれや、現代日本との関係等の世界観の概要説明 雁国の延王は500年の治世って事は戦国時代あたりの人? そもそも時間の流れはこっちとあっちで同じなのか? 巧国の塙王も一見暗愚に思えるけど、ただそれだけじゃない事情...
楽俊が登場 獣っぽい人もいる世界なのね 国の仕組みや生物のアレやこれや、現代日本との関係等の世界観の概要説明 雁国の延王は500年の治世って事は戦国時代あたりの人? そもそも時間の流れはこっちとあっちで同じなのか? 巧国の塙王も一見暗愚に思えるけど、ただそれだけじゃない事情とかあったりするんだろうか? 胎果の王のアドバンテージはあるようなないような? 近代の海客ならまだしも、延王とかどんな生活してたかまだわからないけど本人の資質のおかげなんじゃないか? 一番よかったところは、楽俊との「信じる」とは何かの会話のところかな 信じるか信じないかは自分の問題であって、その結果相手がどうしたとかは関係ないんだよな 今後、楽俊はストーリー上でどんなポジションになるのかね? あと、魔性の子との関連があとがきで書かれてある 作品名は明記されてはいないけど、あっちでも王ではないとか麒麟とか言ってるし、こっちでも高里って名前が出てるし、発売時期からして明らか 魔性の子は十二国記と知らずに読んでしまったけど、あの作品をホラーとして読めたのは僥倖 ま、内容は殆ど思い出せないんだがね 泰麒の話を読むのが楽しみだ
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たくさんの人にオススメされた、有名作品。 久しぶりに、読むのがしんどい作品でした。 楽俊が現れて、ようやく少しずつ救いがあるものの…全体的に暗くて重くて苦しくて。ここまで主人公が追い詰められる物語は初めて読んだし、何より理由もわからずにただただ苦しい状況下で死ぬこともできないな...
たくさんの人にオススメされた、有名作品。 久しぶりに、読むのがしんどい作品でした。 楽俊が現れて、ようやく少しずつ救いがあるものの…全体的に暗くて重くて苦しくて。ここまで主人公が追い詰められる物語は初めて読んだし、何より理由もわからずにただただ苦しい状況下で死ぬこともできないなんて、兎にも角にも辛かった。 けれど、読みきってあげないと、私の中での陽子はずっと孤独や飢えに苦しみながら戦い続けることになってしまうから…。どうしても、最後まで読みきって彼女を救ってあげないと、っていう義務感で読んだ作品。 後半に進むにつれて、ようやく全体像が掴めてすごくホッとしました。
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