むかえじぞう の商品レビュー

吉本直志郎【作】,飯原一夫【絵】

2010/06/09

小学生の頃、図書室でよく読み返していた児童書。今回思い出して図書館で借りたのだが、絵も文もあまりの力の入りようにただただ圧倒されました。なんせ20年以上読んでなかったのでいろいろ記憶が作られていて、しかも火の鳥ロビタ編と記憶がかぶっていたため、読み返したら意外と「あれ、地蔵少ない･･･」とは思ったんだが筆の入れ方ひとつひとつに情念が感じられる絵で、文も広島弁が淡々と語られる形で非常に怖くていいです。宮島の向う岸にある、死体が運ばれてくる島なんて、それだけでぞくぞくするよね。私の戦争好きを決定づけた多くの本の中の一冊。