白鳥異伝 の商品レビュー
何回も何回も読んだ名作。踏み出す勇気が出ないとき、宮となった遠子が、ともに生きるために再び遠子になる場面を思い出す。
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『空色勾玉』がよかったので、こちらも借りた。 第一部 鏡の剣 第二部 玉の御統 第三部 白鳥の行方 ヤマトタケル伝説をふまえたファンタジー、勾玉三部作・第二作。 遠子・小惧那(小碓)・菅流・大碓・明・象子・七掬、それぞれが魅力的だ。 存在意義などと考えると、堅苦しい。 それはつまり、自分を知る・見つけること、なのだと思う。 そうすることにより、他の存在を受け入れられるようになる。 遠子と小惧那は、それができるようになり、折れずにしなる力を手に入れた。 好きになる・愛するということは、知る・分かち合うこと、苦楽を共にすることだ。 遠子と小惧那が羨ましい。 中高生のときに出あいたかった一冊だ。 明・暗・幽・顕・生・嬰・輝・闇、博物館で作った勾玉、とっておけばよかったなぁ、なんて。
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面白かった…!空色匂玉よりもシンプルなストーリーでわかりやく、大碓皇子と明姫、小倶那と遠子のお互いを思う気持ちには思わず涙が…。どこまでも一途な橘の一族がかっこよくて、こんな女の子になりたいと思ってしまいます。最後まで読んで振り返ると、みんなの成長がよくわかって、すごく厚みのある...
面白かった…!空色匂玉よりもシンプルなストーリーでわかりやく、大碓皇子と明姫、小倶那と遠子のお互いを思う気持ちには思わず涙が…。どこまでも一途な橘の一族がかっこよくて、こんな女の子になりたいと思ってしまいます。最後まで読んで振り返ると、みんなの成長がよくわかって、すごく厚みのある物語だなぁと思いました。
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登場人物の性格の表現がとてもうまくて まるで昔からその登場人物を知ってるかのような感覚で 読むことが出来ました。 だから自然と物語の中にも 入ってゆくことができ ぶ厚い本だけど楽しんで読めました。
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ひとりの手には「輝」の剣、ひとりの手には「闇」の勾玉、 神代の力を手にしたときに世界の果てに離れてしまった −幼い日の固い約束を、それでも守ろうと、ともに思った− 帯第二段(笑) うちにあるのは、真っ黒の福武版です。
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勾玉3部作の2巻 幼い日の固い約束をそれでも守ろうと、ともに思った…。 闇(くら)の女神の力をもつ遠子が敵対する「輝(かぐ)」の神の力を持つ小具那と再開する時、悲劇はまた繰り返される。ヤマトタケル伝説を縦軸に母親の盲愛と執念を横軸に描いた作品。母親を断ち切ることはできても、つ...
勾玉3部作の2巻 幼い日の固い約束をそれでも守ろうと、ともに思った…。 闇(くら)の女神の力をもつ遠子が敵対する「輝(かぐ)」の神の力を持つ小具那と再開する時、悲劇はまた繰り返される。ヤマトタケル伝説を縦軸に母親の盲愛と執念を横軸に描いた作品。母親を断ち切ることはできても、ついに消す事はできなかった小具那。 「白鳥は遠子のもとに舞い降り、また時を移さずに飛び立っていったのだ…と、遠子はぼんやり思った。 自分はそれを引き止めず、追いもせず、鳥の心のままに行かせたのだ。翼あるものは天にひかれる。その本性をふくめて、小具那のすべてを遠子は受け入れたのだった。彼のどんな面をも認め、その上で愛した。手を加えて自分のものにしようとはしなかったのだ。彼の母も彼の一部なら、争うことは無意味だった。争わず、受け入れることで遠子は勝負そのものを手放したのだ。」 シリーズ中白眉の一冊。
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