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マルドロールの歌 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2015/02/25

詩は散文しかわからないって気づかされた本 おれは詩はこれしかわからない。 がんがん殴られてる気分 この訳は結構いい。

Posted byブクログ

2013/03/04

何かに急き立てられているような感じ。それは一つの世界を構築しようとするような律儀さもない。ただ何かに追い詰められているような感じだ。彼の放つ文には、一見、粗雑な部分も見えなくはない。悪く言えば、感情の垂れ流しのようにも見える。だけど、そこには意志が、力強く呼吸しているのが見える。...

何かに急き立てられているような感じ。それは一つの世界を構築しようとするような律儀さもない。ただ何かに追い詰められているような感じだ。彼の放つ文には、一見、粗雑な部分も見えなくはない。悪く言えば、感情の垂れ流しのようにも見える。だけど、そこには意志が、力強く呼吸しているのが見える。まるでそれは、生物になりきれなかった無生物のような無力感ともいえようか。おそらく、彼自身が紡ぎだす言葉の本性を、自分でも解ってはいないのではないか。粗雑な文章の中に所々散見される、それぞれの象徴は、一つの世界を構築していない。まるで、そういうことを拒むような執念さも感じる。

Posted byブクログ

2011/07/19

ロートレアモン伯爵ことイジドール・リュシアン・デュカスは、164年前の1846年4月4日に南米ウルグァイで生まれて、1870年11月24日にフランスでわずか24歳で、自殺か暗殺かわからないまま、謎の死を遂げた詩人。そして、残されたのは『マルドロールの歌』と『ポエジー』という2つの...

ロートレアモン伯爵ことイジドール・リュシアン・デュカスは、164年前の1846年4月4日に南米ウルグァイで生まれて、1870年11月24日にフランスでわずか24歳で、自殺か暗殺かわからないまま、謎の死を遂げた詩人。そして、残されたのは『マルドロールの歌』と『ポエジー』という2つの作品。とくに本書は、19世紀末の病理的なグロテスクばりばりで偏執狂的な繰り返される残虐行為に象徴させた悪の化身

Posted byブクログ

2009/10/04

高校の感想文でこれを取り上げた時、まだ文庫本にはなっていなくて、新刊本を読んだのだが 当然高価なのと、置いている本屋が近所になかったこともあって、私の周りの友達は誰も読んだことがなかった。 この頃ランボォやらジョルジュ・バタイユやらを貪るように読んでいた私は、その乱読の中この本を...

高校の感想文でこれを取り上げた時、まだ文庫本にはなっていなくて、新刊本を読んだのだが 当然高価なのと、置いている本屋が近所になかったこともあって、私の周りの友達は誰も読んだことがなかった。 この頃ランボォやらジョルジュ・バタイユやらを貪るように読んでいた私は、その乱読の中この本を見つけた。 そして、誰も内容を知らないことをいいことに、夏休みの課題の感想文を書き上げたのだが、 それがなんでか学年の代表に選ばれてしまい、記念文集みたいなものにも載ったのだった。 それがきっかけで、あまり話したことなかったクラスの違う女の子とも話をするようになった。 そんな懐かしい思い出のある本である。(全く本の内容とは関係ない・・・)

Posted byブクログ

2009/11/04

なんてこいつは美しいのだ! そういうだけでも苦しいほどだ。君は有力者にちがいない。だって君の姿は人間以上だし、宇宙のように悲しく、自殺のように美しい。ぼくは可能なかぎり君を憎む。有史以来ぼくの首にまきついている蛇を見るほうが、君の眼を見るよりもましだ……。 0215-0312 ...

なんてこいつは美しいのだ! そういうだけでも苦しいほどだ。君は有力者にちがいない。だって君の姿は人間以上だし、宇宙のように悲しく、自殺のように美しい。ぼくは可能なかぎり君を憎む。有史以来ぼくの首にまきついている蛇を見るほうが、君の眼を見るよりもましだ……。 0215-0312 ///// 同性愛、神への反逆、そして人間への愛とそれゆえの憎悪…。1860年代に書かれ、その驚嘆すべき美の比喩と反文学的な言葉の羅列で大反響を呼んだ世紀末の奇書。 ///// 寺山修司好きとしては読まずにはいられない1冊。 壮大な比喩表現と膨大なアフォリズムは読むのに骨が折れる… しかし時折はっとさせられる表現も有って、結構好きです。

Posted byブクログ

2009/10/04

マルドロールと、巨大な毛根が牢で出会う場面には慄然とした。その他にもページをめくるたびに、常軌を逸したイメージの数々が脳裏に浮かび上がる。まさにトランス散文集。

Posted byブクログ