奴らは渇いている(下) の商品レビュー
主人公たちが吸血鬼た…
主人公たちが吸血鬼たちとの全面対決に挑む。ラストがストレートすぎて、もう一捻りほしかった。
文庫OFF
壮大な吸血鬼ものですが,最後の方は規模がどんどん大きくなっていって,どう収集つけるのか,はらはらしたものです。
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娼婦を狙った連続猟奇殺人を追うLA警察の刑事部長パラタジン。だがローチ(ゴキブリ男)と名付けられた犯人は容易に尻尾を現さない。そんな折、ハリウッドの墓地で墓が掘り起こされ棺だけが盗まれるという怪事件が続けて起きた。その知らせを聞いてパラタジンは愕然とする。ハンガリー生まれの彼が幼い頃遭遇し、父親を奪った吸血鬼騒ぎ。その事件に酷似していたからだった。 ハリウッド郊外の丘に建つ中世風の城≪クロンスティーン城≫。かつて怪奇俳優がヨーロッパから移築して居住し、何者かに惨殺された忌まわしい場所でもあった。ここに居を構えた吸血鬼の王コンラッド・ヴァルカンは、ロサンゼルスを我が物にすべく着々と準備を進めていた。そして全住民を配下とするべく、史上空前の砂嵐を巻き起こして都市を封鎖する……。 解説でも触れられているが、著者自身キングの「呪われた町」の、この作品への影響を認めている(スケールは派手になっているし、人類の勝利というハッピーエンドに繋げている点等の違いはあれ)。小野不由美「屍鬼」との違いもまたそこにあるだろう。善悪側とも人物造形はステレオタイプ的で、スリルとアクション重視の―よくも悪くもエンターテインメントな冒険小説に仕上がっている(奇しくも作品の舞台でもあるハリウッド映画ぽい、とでも言おうか)。
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