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小説 日本興業銀行(第5部) の商品レビュー

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最終部は、中山素平が…

最終部は、中山素平が頭取→会長となるまでの出来事、日産とプリンス自動車の合併や新大協和石油化学の設立、そして富士製鉄と八幡製鉄の合併による新日本製鉄の設立を描いています。何れの合併・設立も今までの4部で書かれていたようにスムースに進まず、粘り強く交渉しています。この本を読むまで恥...

最終部は、中山素平が頭取→会長となるまでの出来事、日産とプリンス自動車の合併や新大協和石油化学の設立、そして富士製鉄と八幡製鉄の合併による新日本製鉄の設立を描いています。何れの合併・設立も今までの4部で書かれていたようにスムースに進まず、粘り強く交渉しています。この本を読むまで恥ずかしながら興銀の存在を知りませんでした。戦前戦後を通じて日本の産業をリードし、進むべき道を示してきたすばらしい銀行のように(少なくとも本書を読む限り)思えます。この本を読み、興銀に入社したという方がいても不思議じゃないで

文庫OFF

2012/05/27

名頭取として有名な中山素平氏を中心に、日本産業の発展を裏から支えた日本興業銀行を描いたもの。日本興業銀行は、経済界に長期資金を融通するだけではなく、様々な人材を供給し、「産業金融の雄」として日本産業の土台となっていた。 しかし、その道のりは平坦ではなく、終戦直後は戦犯銀行として、...

名頭取として有名な中山素平氏を中心に、日本産業の発展を裏から支えた日本興業銀行を描いたもの。日本興業銀行は、経済界に長期資金を融通するだけではなく、様々な人材を供給し、「産業金融の雄」として日本産業の土台となっていた。 しかし、その道のりは平坦ではなく、終戦直後は戦犯銀行として、GHQから閉鎖命令を下されそうになる。また、昭電疑獄などもあり、銀行の存立が危ぶまれたりした。5冊の本のうち、2冊は戦後の混乱の時期から再建までを描いており、実はそのあたりのことは、知らなかったので、勉強になった。 3冊目以降は、海運再編や新日鉄誕生など、業界再編における影の主役として、興銀の活躍ぶりが描かれている。 個人的には2冊目までの、苦労した時期の方が面白く感じた。

Posted byブクログ

2009/10/04

1〜5巻読破 戦後日本の産業発展を支えた日本興業銀行に関する小説 中心人物は中山素平。日本経済がいかにして発展してきたのか、その中で事業金融の雄としての興銀がどのような役割をしてきたのかと言うことが書かれている。 5冊もあり、長いが日本興業銀行を主軸として、日本の戦後から高...

1〜5巻読破 戦後日本の産業発展を支えた日本興業銀行に関する小説 中心人物は中山素平。日本経済がいかにして発展してきたのか、その中で事業金融の雄としての興銀がどのような役割をしてきたのかと言うことが書かれている。 5冊もあり、長いが日本興業銀行を主軸として、日本の戦後から高度経済成長前後までの日本産業史をわかりやすく描いている【戦後経済史入門書】とでもいえる。 銀行が果たす役割についてちょっと考えさせられた・・・・・・

Posted byブクログ