プワゾンの匂う女 の商品レビュー
展開が面白く一気に読…
展開が面白く一気に読めました。でも途中で「やっぱりねー」と先が読めたのが残念。終盤の『手紙』の項が謎を解明い、読み終わってすっきりとしました。
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二重人格の女性を中心…
二重人格の女性を中心にしたサスペンス長編です。
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石井由梨は、離婚した夫・津野田雄(つのだゆう)と友情関係にあり、今となっては誰よりも気兼ねなく相談もしあえる仲になっている。お互い恋人を作るのは自由であり、実際由梨にも彼氏がいるが、最近雄が知り合い、どうも熱を入れている様子の桂木庸子のことが気になっていた。美人で清楚な彼女には...
石井由梨は、離婚した夫・津野田雄(つのだゆう)と友情関係にあり、今となっては誰よりも気兼ねなく相談もしあえる仲になっている。お互い恋人を作るのは自由であり、実際由梨にも彼氏がいるが、最近雄が知り合い、どうも熱を入れている様子の桂木庸子のことが気になっていた。美人で清楚な彼女には、性格が全く正反対の姉・蘭子がいると言うのだが…。 今となっては珍しい題材ではないが、この時代に書かれたものとしては衝撃的だったのではないだろうか。ミステリーとしても読めるが、由梨と雄の友情(愛情?)がよく描かれていたし、こんな関係性もちょっといいなぁなんて思ってしまった。
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これはよくある二重人格ではなくて、本人が同意しあってある意味共生していたというもの。 その二人が復讐するという話で、ミステリーそのものとしても楽しめたけど、元夫と主人公の関係がなかなか切なく描かれていて、それが良かった。
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読み応えのあるサスペンス。 時代が、1974年から始まるので、世界観に馴染むのに少し時間がかかりましたが…。 バブリーな空気と、携帯ではなく家電全盛期。 プワゾンという香水と、『私という他人』という本が懐かしく、他人事と思えませんでした。 おおよそ筋に検討がついたとしても、伏...
読み応えのあるサスペンス。 時代が、1974年から始まるので、世界観に馴染むのに少し時間がかかりましたが…。 バブリーな空気と、携帯ではなく家電全盛期。 プワゾンという香水と、『私という他人』という本が懐かしく、他人事と思えませんでした。 おおよそ筋に検討がついたとしても、伏線が回収されて行く流れにはスカッとさせられますね。
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この文庫の解説が偶然にも先日読んだ本の作者新津きよみさんでした。 無意識に図書館で借りてみたのですが、こういうことってあるんですね。(2001.10.5)
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