「裏窓」殺人事件 の商品レビュー

今邑彩【著】

2023/01/14

普通に面白かった。
推理小説＋ちょっとホラーというかミステリーというか。

西山さんいいキャラやって次回作にも出るかなーと思ってたのにちょっと残念！

2011/05/06

本格推理にサスペンスの味付けをした傑作（鮎川哲也）。
密室殺人、持ち主が自殺を繰り返す「漆黒の闇に向かって開きかけた観音開きの窓の絵」、ヒッチコックの「裏窓」…とガジェット満載。
途中、2時間サスペンス的な展開にだれる部分もあるが、最後の謎が解明されてもなお、背筋がゾッとする感じがするホラー風味なところも有り、そっち系が好きな人は、さらに評価が上がるのかも。
（私は、ホラーや幽玄な美しさに対しては「ふーん」ぐらいしか反応できないので、そこがプラス評価には繋がらないため）

2010/10/07

三鷹のマンションから墜落死したデザイナー・北川翠。
部屋は密室状態だったため自殺と断定されたが、向かいのマンションの少女が男の姿を目撃していた。
男は翠の部屋からどうやって消えたのか？
そして同時刻に起きた中野の女子大生殴殺事件。その犯人と消えた男が同一人物であるらしい。
一体どういうことなのか？そして男を目撃した少女にも魔の手が・・・。

続けて「貴島シリーズ」二作目です。初版は１９９１年。
今回はちょっと構図がよめちゃったかなぁ、登場人物の周りでの人死にが多すぎたし。
幻想味も不要でしたね。絵について消化しきれていない感じ。
犯人の狂気は怖かったです。終盤の犯人と少女の場面はドキドキしました。
そこはなぜか『ミザリー』のイメージなのですが。

貴島の家庭事情について、本当に少しずつですが明かされつつあります。
一作目は全く「？」でしたから。はじめからシリーズにするつもりだったのかな。
でも家庭事情より、万年青のほうに興味をもってしまいましたよ。

四作目が評判がよいとのことでしたので、早くそこまでたどり着きたいです！

2009/10/07

９時１０分。三鷹のマンションから墜落したと思われるデザイナー・北川緑の死体が付けてた腕時計には、この時刻を示していた。死体は、すぐに発見され、夜の１０時には警察の捜査陣が北川が住んでた９０１号室で現場検証を始めた。玄関は、閉まっていて密室状態。北川は、事故により誤ってベランダから落ちたと後日警察は、判断した。

同じ日。向かいのマンションの８０３号室に住む坪井純子（足が不自由で車椅子生活）は、ハウスキーパーの大野マサエに起こされた。いつも楽しみにしてるＴＶの番組があったのだ。デジタル時計を見ると８：５８テレビを付け様とすると壊れていて付かない。純子は、双眼鏡を取り出し、向かいのマンションのお気に入りの鳥を見ようと一番高い階にある角部屋（北川の９０１号室）を覗くとそこには、男の影が見えてそして消えた・・・。

二日後。中野区若宮にあるマンションの１０２号室では、女子大生の久保まことの死体が発見された。死亡推定時刻は、２日前の夜８時〜１０時。凶器の部屋にあった置時計は、９時１０分を示していた。

警視庁捜査一課の貴島は、同じ時刻で死んだ二人の女性の事件に引っかかりを感じる。久保まことの事件の捜査を開始したのだが、久保のルームメイトの女性が殺される。事件の後、純子の下に無言電話がかかってくるようになった。これは、連続殺人事件なのか？純子にかかってきた無言電話は、犯人からなのか？混迷する事件の真相とは？

本格ミステリーであります。この頃の今邑彩の作品は、実に面白いです。あなたはこの謎が解けますか？俺は、無理です