まだ見ぬ故郷(下) の商品レビュー

長部日出雄【著】

2019/01/16

結果的に右近は信仰を採り、大名の立場から浪人のような立場になる道をえらびます。
多くのキリシタン大名が、表面上秀吉に従う姿勢を見せ、家名を守る道を選んだ。
しかし、右近にとって、それはデウスを裏切る道にほかならなかった。
バカ正直な武将です。
この場合どちらの道を選ぶのが、正しいのでしょうか？
自分だったら・・・・やはり家名を守る道を選ぶでしょうね。
そういう意味では、すごい武将です。
その後の右近は、歴史上は決して恵まれた生涯は送っていないように見えます。
でも、本人にとってはどうだったのでしょうか？
むしろ、自己の信仰に専念できて幸せだったのかもしれません。
人生って、わからないですね。